ドックスセメント治療
内科的う蝕治療をより正確に行うために
●ダイアグノデントペン
むし歯にはなっているが、本当に治療すべきなのか?
予防処置で経過観察すべきなのか?
他に隠れたむし歯があるのでは?
そんな時、「ダイアグノデントペン」で診断します。
- レーザー光を歯にあてるだけなので痛みはありません。
- 短時間に高確率でむし歯を発見できます。
- むし歯の状態を数値化することで、患者様にもわかりやすくなっています。
- 再石灰化を期待しての経過観察か、最小限の治療が必要かどうかという明確な判断基準になります。
●症例:ダイアグノデントペンを使ったう蝕診査
歯が少し黒くなっています。
ダイアグノデントペンを軽く歯にあてます。
数値を読み取って診断します。
大きなむし歯が見つかりました。
内科的う蝕治療
●ドックスベストセメント
今までの治療方法では歯髄まで感染した虫歯は、神経をとらないと治せませんでした。しかしドックスベストセメントを虫歯におくことにより、虫歯になっている歯を無菌化し、神経を残したまま詰め物を入れることが可能になります。
ただし、すべての症状において使えるものではないので、ご来院いただいて、詳しくカウンセリングと検査させていただいてから、ご説明いたします。
●ドックスベストセメント治療の利点
- ドックスベストセメント治療は、銅、酸化亜鉛、酸化チタン、リン酸、水酸化アルミなどを主成分とし、特に鉄(Fe)イオンと銅(Cu)イオンのコンビネーションによる殺菌力が効果を発揮します。
- ドックスベストセメント治療は痛くない
一般的な虫歯治療と違い、ドックスベストセメント治療では歯を削ることが少ないので、痛みを感じることが殆どありません。
- ドックスベストセメント治療は歯の神経を残せる可能性が高い
ドックスベストセメント治療は、ドックスベストセメントの鉄(Fe)イオンと銅(Cu)イオンの金属による殺菌作用で無菌化し、神経を残せる可能性が高くなります。
- ドックスベストセメント治療は感染した象牙質を再生させる可能性がある
ドックスベストセメント治療は、虫歯菌に侵されている歯の内部の象牙質を鉄(Fe)イオンと銅(Cu)イオンの殺菌作用で、それらの象牙質の再石灰化を促します。
- 歯の根の病気にも応用できる
ドックスベストセメント治療は、虫歯の治療だけではなく歯の根の病気の殺菌にも効果が期待できます。
●ドックスベストセメント治療の注意点
- 長い時間を置くことによって虫歯の部分の殺菌をし、歯質をどんどん硬くしていくために半年~1年くらいは、セメントのまま置いていただくことがあります。
- 虫歯の部分にセメントをつけるため、一般的なセメントよりも接着力が弱いので、外れてくることがあります。その場合には、すぐにご連絡いただき、来院していただく必要があります。
- ドックスベストセメントは利点が多いですが、詰めれば確実に治るというものではありません。温かいものがしみる、咬むと痛い、何もしなくても痛いような症状では、神経まで細菌感染している可能性が高く、ドックスベストセメントを入れても痛みが治まらないことがありますので、どうしても痛みが取れない時には神経を取る治療が必要になってきます。