「抗がん剤の副作用の口内炎には、どの歯磨き粉とうがい薬が効くのか選手権」エントリー選手のご紹介~その2~

本日は、前々回で告知しておりました、実は舌の上にいる「ラスボス」を除去する最強ツール「舌ブラシ」のご紹介です。

なぜ、私が「舌ブラシ」を熱く紹介したいのかと言いますと、かなり効率よく

・口内炎
・口臭
・誤嚥性肺炎


が、予防できるからなのです。
私は毎朝、舌ブラシで舌を磨いております。

で、その「ラスボス」とは、何なのか!

お口の中のバイ菌界の中のピラミッドの頂点に君臨する、やくざの組長よりも恐ろしい「ラスボス」とは、「真菌(カビ類)」のことなのです!!!

「ラスボス」=「真菌(カビ類)」

それは、舌の上にある白っぽい汚れ「舌苔(ぜったい)」と言います。

免疫力が落ちていたり、胃腸がやられているときにつきやすいので、皆さんも風邪気味だったり、脂っこいものを食べた日の翌日には鏡の前で自分の舌をチェックしてみてください。

鼻が悪かったり、マスクで「口呼吸」になっている人も舌苔は付きやすいですね。

そして、日本人がお口の中の悩みで1番気にしている「口臭」の原因の実に7割の原因はこの「舌苔」なのです。

実は、この舌苔の正体は、「カビと食べかす」です。
で、この「カビ」が、ラスボス級に強いのです。

薬でやっつけようと思うと、カンジダを殺菌する抗真菌薬という特殊なお薬が必要です。

そして、誤嚥性肺炎で気管からカビが肺に入ってしまうと、恐ろしい肺炎を引き起こし命の危険にもつながります。

また、この「ラスボス」がお口の中に増えると、それに伴ってバイ菌(細菌)達の数も増えやすくなります。

と言うことは、この舌苔を舌ブラシで除去して、お口の中のバイ菌の数を効率よく減らすことが大切です。

そこで、今回私がオススメする新しい、使いやすい「舌ブラシ」はコレ!

舌みがきスムーザー
W-1 PREMIUM (ダブルワン プレミアム)
(ドラッグストアーにて700円前後)
舌の汚れを絡め取ります!
便利!流水でブラシについた汚れが落ちる

購入時の注意として、2種類あるうちの少しお高い方「プレミアム」のご購入をお勧めいたします。

なぜなら、「プレミアム」の方は、舌清掃後のブラシの汚れが流水で落ちやすく、汚れが沈着しにくくなっております。

私も今までに10種類ほどの舌ブラシを使用してきましたが、これほど磨いた後のお手入れが簡単な舌ブラシはありません。

今までの舌ブラシは、汚れがよくとれるものは、そのあとの清掃が意外とめんどくさく、舌苔がブラシに少し残ったまま再度使ってたなんてことがありましたので💦

ということで、みなさん、

お口の健康のためにも、ベロの上の舌苔(ぜったい)は、絶対に除去しましょう!

今日もまた、お後がよろしいようで。

「抗がん剤の副作用の口内炎には、どの歯磨き粉とうがい薬が効くのか選手権」エントリー選手のご紹介

オリンピックは閉会式を迎えましたが、こちら「抗がん剤の副作用の口内炎には、どの歯磨き粉とうがい薬が効くのか選手権」は、これからテンションアゲアゲで盛り上がってまいりたいとひとり病室で思います。

あと2時間ほどで、抗がん剤のシスプラチンの点滴が始まるので、それまでにこのプログだけはアップしたいと思います。
明日から、おう吐反応や倦怠感でしばらくブログアップできなかったらスイマセン。
しばしお待ちくださいませね。

あらためまして、抗がん剤の副作用の口内炎に対する対策方法。

その方法は、口内炎の原因である
①原因であるバイ菌を積極的に減らす
②結果である口内炎=歯ぐきの炎症を抑える

の目的に合わせ歯磨き粉とうがい薬をチョイスしてみました。

ちなみに歯医者の私が普段自宅で使用したり、患者さんにおすすめしている歯磨き粉とうがい薬のセットは、

歯磨き粉は、「システマ・ハグキプラス・プロ(1,100円)」

と、

うがい薬はコンクール(1,100円)

上の二つのコンビです。

ただし、歯磨き粉「 ハグキプラス・プロ 」は、ぜひともかかりつけの歯科医院で購入してください!

同じ名前と同じ見た目でドラッグストアーなどで売っている 「 システマ・ハグキプラス・プロ 」 (真矢ミキさんがCMしている)は、日本の薬事法の関係で含まれている殺菌能力成分が少ないのです。
歯医者さんで売っているものの方が、薬効成分は多く、より多くのお口のバイ菌をやっつけてくれます。
見た目は一緒でも、中身は違いますのでご注意を!

見た目は似ていても・・・中身は違う!

この 「 ハグキプラス・プロ 」 は、いったい何がすごいのか!

まず、

歯周病予防にIPMPで殺菌!
虫歯予防にフッ素で歯質強化!

ここまでは今までの歯磨きペーストにもある効果でした。

特にイソプロピルメチルフェノール(IPMP)の殺菌成分のパワーはすさまじくバイオフィルムの内部まで浸透、その中にいるバイ菌達を殺菌します。

通常の歯磨き粉の成分ですと、口の中のバイ菌達が作ったバイオフィルム(ぬめりのバリヤーのようなもの)に浸透せずその表面ではじかれてしまい、バイオフィルムの中のバイ菌達をやっつけることができません。

そして、ハグキプラス・プロは、さらに『歯肉の防御力を高める』という効果がプラスされた商品になります。
それで商品名に「プラス」と言う文字が足されています。

プラスされた「ビタミンE」の成分が、歯ぐきの修復と再生能力をパワーアップして、歯ぐき内部への細菌の侵入を防ぎます!

まさにバイ菌を攻めるだけではなく、自分の城の歯ぐきは守る、修復するという感じです。
歯周病に強い歯肉を目指します。

そして、「ハグキプラス・プロ」とコンビを組むのが、うがい薬の「コンクール」

前回、ブログで書いたように、お口の中のバイ菌が1番増殖する寝ている5~6時間の長時間、歯ぐきにとどまって持続的にバイ菌の増殖を防いでくれます。
1日2回のうがいで、お口の中の細菌の数が半分になります。
さらにこの効果は寝ている間の約5~6時間持続し、口臭予防にも効きます!家族みんなで使えます!

「ハグキプラス・プロ&コンクール」
このコンビは、そう、例えてみるなら
「ビール&えだまめ」のような、
失敗の少ない安定の長く愛せるコンビとでもいえるのでしょうか。


しかし今回は、抗がん剤の影響によるひどい口内炎が予測され、食事が食べられず免疫力を落とすのはイヤでしたのでファーストチョイスは、いきなりの最強タッグコンビを選びました。

「え~、いつものやつ使うんじゃないの」、「ずるいじゃん」、「チキンだね」と言われたって私はかまわない。

だって「獅子は兎を捕らえるにも全力を尽くす」と言うではありませんか。
ライオンはうさぎを捕まえるのでも全力を出すように、簡単なことでもけっして手を抜かないということです。

こんな感じ。

口内炎は、甘く見てはいけないのです!
特に、抗がん剤治療中は、です。

口内炎は、できちゃったら、治るのに時間がかかし、とても痛いから、ストレスになるから、ご飯食べずらくなっちゃうし、できないことにこしたことはないのです。

ということでいきなり、最強の武器で口内炎という敵を迎え撃ちます。
「口内炎、人の弱みを狙って口の中にできるモンならできてみぃや!」という意気込みです。

ジャジャーン🌟
そして私がチョイスしたその最強のコンビは上の写真

「システマSPTジェル+システマSPTメディカルガーグル」のコンビです。

このコンビの持つパワーは、例えるならば、私が子供の頃に活躍していた往年の「クラッシュギャルズ」の勢いといった感じでしょうか。
使えば一瞬でバイ菌達を粉砕する「クラッシュ人気大爆発」で口内炎も寄せ付けないと思います。

女子プロレスラー・クラッシュギャルズ

説明です。
まず、 「システマSPTジェル 」は、先ほど紹介した「ハグキプラス・プロ」に入っている成分、薬効はすべて入っています。

さらにその上、殺菌剤イソプロピルメチルフェノール(IPMP)が、ライオン(株)の歯磨剤としてはMaxの最大量配合し、さらに粘性の高いジェルにすることによって、歯肉や歯周ポケットに薬用成分が長くとどまらせ薬効成分を滞留させる工夫もされています。
このように、現在ライオン(株)の研究所が持つノウハウの全てを結集したものとなっています。

システマSPTジェル (1,650円)

また、先ほど紹介した『ハグキプラス・プロ』は研磨剤が入っているので歯の着色汚れも効率よく取れます。
一方「SPTジェル」は、研磨剤が入っていないので、歯の着色はとれづらいのですが、研磨剤で歯を痛め易い歯の質の弱い人や、今回の私のようにのように口内炎などの粘膜の炎症症状が強く出ているときには、歯ぐきや粘膜を痛めつけないためにも研磨剤が入っておらず、バイ菌をよりやっつけてくれる殺菌能力の強い「SPTジェル」をチョイスがお勧めです。

そして、もう一つ重要なことをひとつ言い忘れておりました。
今回のケースのようにお口の中があれている場合に使用するハブラシは、弱った歯ぐきを強く刺激しないために毛の硬さは「やわらかめ」をチョイスしてください。

また、毛先は切りっぱなしの角の立ったものではなく歯ぐきに優しい丸い「ラウンドタイプ」のものをチョイスするようにしましょう!
切りっぱなしタイプの毛先は汚れはよく取れますが、歯ぐきに強く当たった場合、歯ぐきを痛めてしまう可能性があります。

そして、うがい薬の「SPT メディカルガーグル」は、
プラークの中から出てきたフラフラお口の中に浮いて存在している浮遊菌への殺菌力に優れたセチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)が入っています。

SPT メディカルガーグル(1,650円)

この配合されているCPCは、特に「ポルフィロモナス・ジンジバリス菌」をターゲットとして狙いを定めて優れた殺菌力を発揮します。

また、この 「ポルフィロモナス・ジンジバリス菌」 という口の中のバイ菌は、口の中に存在する500種類ほどの細菌の中のピラミッド社会の中で頂点に君臨するバイ菌です。

このワルの一番上に的を絞って殺菌できるということは、やくざ社会で例えるならば「組長をやっつけたので、組は崩壊」というバイ菌社会全体にも大きなダメージ効果を与えることができます。

※あくまで、イメージです。

と言うことで、私は今回入院するにあたり、私がチョイスしたその最強のコンビは、
「システマSPTジェル+システマSPTメディカルガーグル」のクラッシュギャルズ・コンビで入院時から歯を磨き、寝る前はうがいをしています。

もし、これでも、口内炎ができてしまった場合は!!!

安心してください、準備はしてありますよ。


万が一、ちゃんとそのためのレスキュー歯磨き粉、うがい薬そして「裏技」も実は準備してあります。

その紹介と、実は舌の上にいる「ラスボス」を除去する最強ツール「舌ブラシ」の説明はまた次回のお楽しみに。


「がんと歯医者と歯周病。」そんなカテゴリのタイトルをつけたのは…

がんと歯周病は、ある意味で似ている気がしたので。

それと、私にがんの確定診断が出た時に、
早速「中咽頭がん 歯医者」「中咽頭がん 抗がん剤 副作用 口内炎 予防」などのキーワードでググったのですが、グーグル先生はあまり答えを持っていらっしゃらなかったので、では、実際に中咽頭がんになった歯医者さんの私がブログ内で書いてみようかと思った次第です。

ちなみに「中咽頭がん 芸能人」とググると真っ先に、「ワッキー」とグーグル先生は答えてくれます。

私は、ワッキーと同じがんでございます。
がん仲間、がん友でございます。

歯科医師芸人の私としましては、この上ない幸せでございます。

がんは、その予防、治療、再発防止も含めて長く付き合う病気の一つなのだと思います。
がんも含めて、実は完全に治る病気というのは、そう多くはありません。

高血圧も糖尿病もうつ病も、そして歯科医師の私が扱う歯周病も治ったとは言い切るのは難しい「慢性疾患」です。がんも特別な病気ではなく、こうした慢性疾患と同じだと考えるのがこれからの正しい捉え方なのだと思います。

だとすれば、私が毎回初診で患者さんに話しているように、予防歯科とは、病気(歯周病やむし歯)があってその原因が分かっていれば必ず予防方法があり予防はできる、と言うこと。

つまり、その原因におけるの自分が持っているリスクの高い低いを検査で確認して、リスクが高ければ低くするための治療、対策を行い、リスクが低いものはそれを維持するためにおうちでのホームケアや歯科医院でのメンテナンス(歯石取りやお口のクリーニング)の定期的な予防歯科を行ってゆく、そういった意外とシンプルな事を実践すれば良いのです。

是非とも皆さんには、大切な歯も体も定期的な検査をお勧めいたします。