今の私を支えてくれるハロアルから学んだこと。

コロナ禍の前、私は毎年2月に地元上越の高校生達とフィリピンのスラム街へ歯の治療を中心とした医療ボランティアに行っておりました。

その医療ボランティアの会の名前は「ハローアルソン フィリピン医療を支える会」略して「ハロアル」です。(興味のある方は、ぜひ検索してみてください)

このボランティア活動の中で、私がフィリピンの皆さんから学んだ大切なことが3つありますので紹介させて頂ければと思います。

そして、あの「非日常」かつ「劣悪な環境」の中で私が肌で感じたことが、今の入院中の私を勇気づけてくれているのか、みなさんにも少しでも伝わることがあれば嬉しいです🌟

1つ目は、なぜ、フィリピンの子供たちは日本より貧しいく劣悪な環境にいるのにも関わらず日本人の子どもたちよりも「笑顔」が多いのだろうか、ということへの「答え」でした。

診療待ちをする子供達の笑顔

そして、私がハロアルの活動に参加し続けて5年目の頃でしょうか、その答えがふと私の脳裏に舞い降りてきました。

「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる」

フィリピンの皆さんの笑顔から日本人の私が教わったような気がします。

入院中は笑顔が出にくいものですので、私は毎日洗顔で鏡を見たときには強制的に口角を上げてニコッと笑顔を作るようにしております。

ちなみに、口角を上げて笑顔の表情を無理に作るだけでも脳は「楽しい」と錯覚し免疫力が15%ほどアップするそうです。

コレはタダですのでやらない手はありませんね!
笑顔のパワーは計り知れませんね。

フィリピンの有名ファーストフード
のキャラクター「ジョリビー」

そして、その笑顔はどこから来ているのか?

そう考えたときに2つ目の事を学びました。

『あたりまえの「あ」からありがとうの「あ」へ』 ということです。

「あたり前だ」と思うといつも心が満たされない、いつまでも相手に求めてしまう。

「ありがとう」と感謝をするとなぜか自分の心が満たされる。

フィリピンの人々の「笑顔」がそのことを表していると思います。

いつも感謝の気持ちを忘れないということ、それがなかなかできない日本人は、フィリピンと比べると遙かに物質的に豊かなのに、心が豊かではないのかもしれません。

ですので、私も入院中は看護師さんや技師さん方には「すいません」ではなく、代わりに「ありがとう」の感謝の言葉を意識的に口にするようにしています。

ボランティア活動という社会貢献は、一方的に与えるだけでは続きません。

半分受けてもらい、半分受け取る。私は歯科医療を行い、フィリピンのみなさんからはいっぱいの笑顔と明日への生きるエネルギーを頂いたと思います。

そのように肌で感じたときに学ぶことのできた最後の3つめです。

「できる人」が「できない人」のために何か行動する。

これは人が人としてあるために忘れてはならない、「人が人として生きるための本質」なのだと思います。

このように、活動に参加した高校生だけではなく、大人の人生さえをも前向きな姿勢に向かわせてくれたハロアルの活動に関わってくれている全ての皆さんに「感謝」の気持ちでいっぱいです。

これからも全力でこの会を支えて参りたいと思います。

この活動を通して仲良くなった現地通訳のキコが言った言葉が今でも忘れられません。

「ハオさん、あなたは、日本で生まれたと言うだけで、とてもラッキーで幸せな人ですね。」

今でも、キコの言葉が私の心に響きます。

そして、海外で学んだこと肌で感じたことや言葉が、入院中の私の弱くなりかけた心を支えてくれています。

そして、完治しましたら、日本、海外を含めお世話になった方々にまだまだ「恩返し」をしなければならないと強く感じ決意した次第でございます。

最後に、とっておきの「ハロアル間違え探しのコーナー」

今日も、お後がよろしいようで。

口内炎とドライマウス対策!

口内炎は、予防対策が今のところ効いていて、おかげさまで出ておりません。

が、

伏兵の強敵が現れました、

「嚥下痛」「口の中の乾燥(ドライマウス)」です!

この症状は主に「放射線治療」の副作用のとなります。

嚥下痛・・・のどが放射線治療の副作用で全体的に炎症を起こし固形の食べ物や、唾液を飲み込むときにのどに痛みを感じます。

風邪をひいた時の痛みと同じです。そんなときにも下記の対策法を参考にしてみてください。

お口の中の乾燥・・・コレも放射線治療の副作用により唾液の分泌がかなり減り、口の中全体が常に乾燥して、お口全体に炎症、不快感、食欲不振が出てきます。

ちなみに、このお口の中の乾燥という症状は、一般的には「ドライマウス」とも言いまして、30代以降の女性にも起こりやすい症状(女性ホルモンの関係で女性に多い)です。

ドライマウスの症状がある方にも以下の対策方法を参考にして頂ければと思います。

副作用は、放射線治療が効いていると言うことの現れなので、良いことかもしれませんが辛い副作用はなんとか抑えたい。

と言うことで、このまま症状が進んで行くと、口内炎の痛みではなくこの嚥下痛で食欲が低下し、次いで免疫力が低下し、治療が思い通りに行かなくなる可能性が高くなります。

また、お口の乾燥は、この嚥下痛の症状を悪化させるマイナススパイラルへ陥る原因のひとつとなります。

経験的に、口内炎も、のどの痛みも一度なってしまうと、毎回食べ物が通り刺激になる場所なだけにとても治りづらい持続的な炎症症状となります。

そのリスクをどのように回避するか、耳鼻科&口腔外科の先生と相談しました。

◆お口の中の乾燥(ドライマウス)に対しての対策

対策その1
お口の保湿剤を使用する。

人工唾液(商品名:サリベート:処方してもらえます)を使用することにより、口腔乾燥(ドライマウス)による不快感、食べづらさ、飲み込みづらさを減らす

が、処方可能な「サリベート」が、激マズッ、いえ、失礼しました、私のお口には合わなかったので、私好みのドラッグストアまたは、Amazonで購入できる2つのドライマウス用湿潤スプレー2種をオススメします。

リフレケアミスト:ライム風味
Amazonで購入できます。ライム風味がスッキリとして良い感じです。
ペプチサル(うがい薬タイプ)

ペプチサルは、ミント風味ですっきりします。

ペプチサルのペプチは、配合されている「ペプチド」のことで抗菌作用があります。

ラクトフェリン&キシリトールも入っていてこの成分も抗菌作用があります。

残念なのは、「お高い(1,800円)」ということです。

私は、うがい薬的に使うとあっという間になくなるので、100均でスプレー容器を購入し、スプレーにしてお口の中に吹き付けてチビチビ使っております。

味や粘稠性など好み、好き嫌いは皆さんそれぞれ(柑橘系のタイプはお口の中がリフレッシュするのでオススメです)だと思いますので、自分に合うものをお選びください。

どちらにしても、お口が湿ると気持ち的にもラクになります。

粘稠性もあるので持続性もあります。(保湿剤の効果持続は約1~2時間と言われています)

対策その2
生理食塩水を自分で作ってうがいを頻繁にする。(20~30秒のブクブクうがい)

頻度は2時間毎(1日8回ぐらい)です。

看護師さんが、自宅でできるうがい用食塩水の作り方を教えてくれました。

(作り方)
準備するもの:食塩(あじ塩ではないもの)と水500mlとペットボトルのキャップ(食塩の計量用)

1.空のペットボトルに500mlの水道水を入れます。

2.ペットボトルのキャップすり切りいっぱいの食塩(約4.5g)をとり、ペットボトルの中の水とよく振って混ぜ合わせてください。

3.容器に塩がうまく入りづらいときは、小さな紙で漏斗を作り使用すると便利です。

消費期限は、1日ですので、毎日作り替えてください。
いっぱい使わない人は、半分の量で作ってみてください。

対策その3
唾液分泌促進作用のある漢方を使ってみる。

漢方薬のなかでは、麦門冬湯、白虎加人参湯、温経湯、八味地黄丸などがあげられます。

これらの漢方は、ドラッグストアで購入できます。

◆嚥下痛に対しての対策

対策その1
カロナール(通常の鎮痛剤)+医療用麻薬系鎮痛剤の併用で痛みを積極的に抑えて痛みによるストレス、食欲不振を予防する。
→医療用麻薬は、効きます。副作用に便秘がありますので、そのお薬も一緒に飲みます。

それでも効きづらいときは、食事する直前30分前にすぐ効く顆粒タイプの医療用麻薬系鎮痛剤をレスキューとして飲むと痛み少なく食事がとれます。

対策その2
食事の前に、キシロカイン(鎮痛剤、歯医者さんでよく使う麻酔の中身)入りのうがい薬を使い、さらに食事中の痛みを抑える。
→医療用麻薬系鎮痛剤に比べると、直にすぐ効きますが、効果は20分ほど、お口の中がしびれた感覚になるので食事は食べづらいかもしれません。

対策その3
上の2つは、お医者さんの「処方箋」が必要ですが、市販で購入できる中でのどの痛みにピンポイントで効かせやすく私的にオススメなのは、「チョコラBB口内炎リペアショット」です。

ドラッグストア、Amazonで購入できます。

オススメ理由は、アズノールのうがい薬とは違い、スプレータイプなのでピンポイントでのどの炎症部位に当てることができ、薬効成分がしばらく留まってくれるところです。

皆さんも、風邪気味でのどが痛いときに使ってみてください。

そうそう、唾液を出すためのそしてついでに美しくなるためのとっておきの

◆ベロ回し体操
コレは、私が訪問歯科先のお年寄りにお勧めしていた舌のリハビリです。

続けると唾液も出やすくなります。

唇の裏を舌の先端で左に右にぐるぐるなめるように回し動かしてみてください。
(右(左)回り20回ベロを回すのを1日3セット)

唾液を出すリハビリになるだけではなく2週間も続けますと、ファイスアップ効果、二重顎の改善になりアンチエイジング効果にもなります。

お風呂に入りながら、信号待ちの時間などのすきま時間にやってみてください。

美しい方はより美しく、そうでない方は、それなりに。

お後がよろしいようで。

「死」から「生」を見たとき

今までは、40代という年齢的にも「死」というものは遠い存在(身近な方のお葬式で感じるぐらい)で、「生」から「死」を見てみるとけっこう死は自分にとって離れて存在する感じでした。

今回、がんをきっかけに「がん=死」と「死」を一度、自分に近づけてしまい、「死」から「生」を見てみると意外と「死」を近くに感じてしまいました。

その「感じ」は今までに味わったことのない極度の「不安」や「恐怖」を生み出すこととなりました。

今回人生で初めて病院に入院してがんに関連した書籍、ブログなどから色々な方々の言葉や動きや人生を感じると深く考えることができました。

入院してから2週間がたちます。

真夜中にも救急車のサイレンが聞こえます。

外来におりると、手術後ベッドで移動して点滴につながれた患者さんとすれ違います。

売店に行くと、車椅子で点滴をしながらニット帽をかぶった小さな女の子がお母さんと一緒に楽しそうにお昼のパンを選んでいます。

3年前、自分の父が亡くなったときも中央病院の救急外来に来ました。
その記憶も蘇ります。

「がん」になったら、お終いだと思いました。

告知された日、私は少し泣きました。

ふと「死」を意識して震えました。

私が死んだら・・・子供たちは2人ともまだ学生。

病院のローンもあるし、スタッフを路頭に迷わせるわけにはいかないし。

どうしよう。

でも、姉さんも義兄も歯科医師だし、なんとかしてくれるかな。
そんなことを考えました。

一方で、こんなことも考えました。

楽になるのかな、と。

死んでしまえば、あらゆる煩わしさから解放されます。

習慣化した毎日のストレスからも解放される。

何の義務も責任も約束も負わないで済む。

でも・・・

50 歳前で死ぬのは子供に妻にスタッフに、そして患者さんに申し訳ない。

子供達とは、行きつけのラピュタ(ダイニングバー)のマスターと一緒に、お酒を酌み交わしながら成人を祝うことをとても楽しみにしていたのに。

私の思考はあちこちへ飛び、やがてひとつの考えに至りました。

私たちはいずれは必ず死にます。

だから、安心だともいえます。

なぜならば、死ぬまでは「生きる」のですから。

だから、死ぬことは考えなくて良いのです。

生きることだけを考えれば良いのです。

選択があるとしたら、「生きるか死ぬか」ではなく、
「どう生きるか?」しかないのだと入院生活をする中で感じることができました。

一度しかない人生です。
前向きに行きましょう、そして生きましょう!

抗がん剤による食欲不振対策:フレッシュ編

抗がん剤のシスプラチンが体に入ってから1週間がたちました。

その後、ずっと二日酔いにも似た倦怠感と食欲不振が続いております🤢

自分の唾液が常に「にがすっぱく」感じます💦

そんな時は、酸味のきいた氷菓子がお口の中をさわやかにしてくれます。

森永製菓アイスボックス 
グレープフルーツ味

オススメです!
味変に、三ツ矢サイダーを注ぐのも「アリ」です。
「ガリガリ君」にも、子供の頃以来にお世話になりました。

お口の中が落ち着きます。
当たりがでたら 、もう1本!☺

抗がん剤の点滴中は、丸2日間1日中点滴を入れています。
動きづらいですね。
普段の生活のありがたみを感じます。

抗がん剤点滴後1~2週間目のこれからが
どっと副作用の来るようなので、特に強く出ると言われる「味覚障害予防」
亜鉛錠剤を先生に処方してもらっています。(薬剤師さんにさすが歯医者さんですね、と言われました。)

亜鉛は、味覚異常予防にも免疫力アップにも効果がありますので、可能であれば、ぜひとも処方してもらってください。

「医食同源」です。
食べれないと免疫力あげれませんからね。
歯科医院でも病院治療でも「食事」による「予防」は大切です。

ただ、抗がん剤治療中は、副作用により食欲が全くと言っていいほど出てきません😢

ところで、栄養士さんに「食欲がなくても、カロリーだけは取ってください。摂取カロリーが減って体重が落ちると免疫力も下がってしまうので、最悪「経鼻管」で鼻から栄養を取ってもらうことになりますよ」

と、プチ脅しをされてしまいました💦

実際、栄養不足での免疫力低下による感染症がとても怖いので大切なアドバイスです。

胃がムカムカしたときに

そこで、私は、事前にカロリー摂取用で食欲がない時でも摂取しやすい「ウィダーインゼリー」を用意していたのですが、栄養士の先生的には「ウィダーインゼリーは、カロリーを取るには良いですが、糖質が多く栄養バランスをとるにはイマイチなので、バランスよく栄養成分が入っている「カロリーメイト・ゼリー」がおすすめですよ」と教えていただきました。

カロリーメイト・ゼリー

このカロリーメイト・ゼリーは、なかなか見かけませんので大きなドラッグストアーで探してみて下さい。

ただ、私的には、
病院食の「味変」には「紅ショウガ」が最強説
もオススメしたいです。

物足りない、病院の食事に
紅しょうがの「赤」と
タバスコの「赤」で、さっぱり味変を!

以上、味変には「赤」最強説!でした。

お後がよろしいようで。

抗がん剤と放射線治療の初期副作用

昨日は、いよいよ開始した抗がん剤(シスプラチン)と放射線治療の副作用がいよいよ出てきました。

今のところの1~3日目に出てきた初期の副作用は、倦怠感、実際にリバースはしていませんが🤢、吐き気、食欲不振、のどの荒れと言ったところです。

横になってのスマホは比較的大丈夫なのですが、起きてのパソコン作業はきつくブログの更新ができませんでした。

吐き気、食欲不振対策は、食感と匂いや食感、味などの問題だと思うのですが、缶詰のフルーツが受け付けなくなったので、ゼリーに変えてもらいました。
ゼリーにするととても食べやすくなります。
食事に関しては、我慢してストレスを溜めずに看護師さんに相談してみてください。

抗がん剤で食事が進まない方用のお食事にメニュー交換もしてくれます。(「さくら食」と呼ぶみたいで、しつこくないおかずにしてくれたり、軽く酸味をつけた食事だそうです。

通常の入院食
「さくら食」ご飯用の練り梅付きです。酸味が食をすすめます。
ぶどうゼリー🍇、ヨーグルトは、食欲出ました。のどの通りも良いです。

おかげで、今回は、食べやすくほとんど食べることができました。
抗がん剤を受けて食欲がわかない方は一度「さくら食」をお願いしてみて下さい。
わざわざ用意して頂いた管理栄養士さんの方にも感謝です。

のどの荒れの対処は、主治医の先生にトローチを出して頂きました。

バトル対象の口内炎は、1週間ほどたってからこれから出てくるようです。

あなどれません!

そして、1番具合の悪かった抗がん剤投与後の2日目は、気分転換に音楽を聞こうと思いましたが、歌詞が耳に入ってくるとどうしても倦怠感が強くなるような気がしました。
ということで、

「前奏がステキダネシリーズ」のご紹介。

第1位:希望の轍(サザンオールスターズ)

第2位:ガンダーラ(ゴダイゴ)

第3位:東京ラブストーリー(小田和正)

第4位:シャングリラ(電気グルーブ)

第5位:嵐が来る(ドリカム)

(番外編)今週のスポットライト:ロッキーのテーマ

です。

皆様も倦怠感が強いときは、上記の歌の前奏のみをお聞き頂けると、良いかと思われます。

まさに、「サビ抜き」ですね。

お後がよろしいようで。