「抗がん剤の副作用の口内炎には、どの歯磨き粉とうがい薬が効くのか選手権」エントリー選手のご紹介~その3~

ところで、今回入院するにあたり、私が口内炎対策にチョイスしたその最強のコンビは、以前のブログでご紹介した、「システマSPTジェル+システマSPTメディカルガーグル」のクラッシュギャルズ・コンビで入院時から朝ご飯前と食後20分以内に歯を磨き(1日4回)、寝る前はうがいをしています。

なぜ20分以内に歯を磨くのかは、食後最低20分間の間が最もお口の中でエサを得たバイ菌たちが悪さをする時間帯なのでその間にバイ菌をたたいてしまおうという理由です。

そして、主治医の先生から「アズノールうがい薬」も処方して頂きました。

コチラは、原因の口の中のバイ菌をやっつけるという目的ではなく、口内炎の炎症を抑える、口内炎を出にくくする効果を期待し、食事と食事の間にのどまで1日に4,5回ガラガラうがいをする、そのような使い方を今現在してみております。

とにかく抗がん剤を使用中の免疫力が劇的に落ちるときに「口内炎」を一つも出さないのが私の目標です。(意外とハードル高いか!!!)

もし、これでも、口内炎ができてしまった場合は、どうしよう!!

安心してください。
万が一、ちゃんとそのためのレスキュー歯磨き粉、うがい薬そして「裏技」も実は準備いたしました。

◆レスキュー歯磨き粉ハボン(HaBon PG STOP)について

最近、新発売されました歯磨きジェル、ハボン(Habon PG STOP)のPGとは、お口の中にいるP.g.菌のこと。

P.g.菌 とは、以前のブログでお話ししたように「ポルフィロモナス・ジンジバリス菌」 という口の中のバイ菌は、口の中に存在する500種類ほどの細菌の中のピラミッド社会の中で頂点に君臨するバイ菌(組長的存在)です。

このワルの一番上に的を絞って殺菌できるということは、やくざ社会で例えるならば「組長をやっつけたので、組は崩壊」というお口の中の悪玉バイ菌社会全体にも大きなダメージ効果を与えることができます。

この「ハボン」は、IPMP配合 システマSPTメディカルガーグル よりもさらにターゲットを絞ってP.g.菌を仕留めるという意味で「 Habon PG STOP 」と命名されたのでしょう。

言い換えてみれば、組長を確実に仕留めるために雇われた「スナイパー」な歯磨き粉です。

P.g.菌を仕留めるスナイパー「ウコン」

ハボンは、P.g.菌に効果のあるとされているクルクミンという成分を歯磨剤に配合したものです。
クルクミンとは、カレーにたくさん入ってるターメリック(ウコン)のことです。

ウコンが健康に良いのは、皆さんなんとなく知っていると思います。

抗炎症作用、抗酸化作用、抗菌作用などの効果があり、以前から歯科業界の中ではP.g.菌の増殖抑制効果もあることが今までの研究で知られていました。

しかし、クルクミンは、溶剤に溶けにくいことから今まで商品化されることが難しかったようです。
ですがとうとう、今回新しい技術の開発により商品化に成功したとのことです。

もちろん、この歯磨剤を使用すれば簡単に歯周病が治るというわけではありません。

しかし、この歯磨剤を使用したところ、細菌検査(コロナ検査で有名になった歯周病菌を特定するのPCR検査のことです)でP.g.菌が劇的に減少したなどの報告もあり、今後、注目の歯磨剤になりそうです。

この歯磨剤(Habon PG STOP)は、歯科医院専売の歯磨剤で、発売開始直後は2日で半年分の在庫が売り切れたとのこです。

私が使用してみた感想としては、ほんのりジンジャーの風味がしますが、ほぼ無味無臭で舌感はまろやかなタイプでした。

追記:クルクミンがカレーに多く含まれているからと言って、カレーをたくさん食べたら歯周病にならないというわけではありません。あしかず💦

◆レスキューうがい薬は2種類 

システマSPTメディカルガーグル」 のうがい薬の効果がイマイチだったときには、以下の2種類のうがい薬を使用しようかと準備しました。

以下の2種類は、「プラーク深部へ浸透して作用する薬剤」で、強力です。

 このタイプの洗口剤は、歯面やプラーク(歯垢)表面への結合は弱いのですが、プラーク(歯垢)の中まで薬剤が浸透することによって殺菌性を示す薬剤が主成分となっているものです。

○イソジン(ポピドンヨード)
この薬剤は口腔細菌全般に対して強い殺菌作用を示します。

医療界では、特にこの強い殺菌作用が重宝されています。(皮膚や術野の殺菌など)
色や匂いに抵抗なければ良い薬剤だと思います。
それと、イソジンの茶色が歯に着色しやすいので、よく使う方は、まめに歯のクリーニングで着色をとるようにしてください。

使い方の注意として、イソジンでうがいした後、普通の水で「カラうがい」を必ずするようにしてください。

イソジンはお口の粘膜にはその殺菌作用が強すぎますので、そのまま口の中に残ると、お口の粘膜にも強く作用してしまって、口内炎の治りが逆に遅れたり、再発してしまうこともあります。(天下のNHK「ためしてガッテン」でそのように言っていたので間違えないと思います)

リステリン
テレビCMで有名なジョンソン・エンド・ジョンソン社のリステリンには、主成分にエッセンシャルオイルが配合されています。

このエッセンシャルオイルは、植物に含まれる有機化合物で、フェノールを主成分とする複数の天然由来成分を含みます。
殺菌作用の他に抗炎症作用もあります。

洗口剤は、プラーク(歯垢)の付着抑制や細菌の増殖抑制効果が期待できるため、虫歯になりやすい人や歯周病の方あるいは歯周病予防を考えておられる方などにはお勧めいたします。
また口臭抑制効果もありますので、口臭が気になる方にも良いでしょう。

リステリンのアルコールタイプは、お口への刺激が強く唾液の出が悪くなることがありますので、ノンアルコールタイプのものをオススメいたします。

〇うがい薬の使い分けについて

洗口剤(うがい薬)は、プラーク(歯垢)の付着抑制や細菌の増殖抑制効果が期待できるため、虫歯になりやすい人や歯周病の方あるいは歯周病予防を考えておられる方などにはお勧めいたします。

また口臭抑制効果もありますので、口臭が気になる方にも良いでしょう。

使い方は、各薬剤の説明書等に詳しく書いてありますので、それを参考にしていただければよろしいかと思います。

ただ、大まかに言って、各グループの洗口剤の薬効を考えると以下のような使い方が、より効果的ではないかと考えます。
 
まず、「歯面やプラークの表面に付着して作用する洗口剤」のグループのものは、できれば丁寧に歯磨きした後に、あまり時間を開けずに使われるのが良いでしょう。

夜または食後に、歯磨きをしてしっかりとプラーク(歯垢)を除去した後に仕上げとして使われるとより効果的と思われます。

一方、「プラーク深部へ浸透して作用する薬剤のグループ」の洗口剤、例えばイソジン、リステリンなどは、プラーク(歯垢)内に浸透して作用することから、プラーク(歯垢)の形成が始まってから用いる方がより効果的であると思われます。
 


すなわち、この薬剤は歯磨き直後よりはむしろ歯磨きをして2〜3時間経ってから用いる方が良いようです。

ですので、歯みがき直後のうがいではなく、仕事上、生活上、昼間歯磨きがなかなかできにくい方、夜歯磨きをして就寝までに時間がある方は就寝前にリステリン、イソジンこのような洗口剤を使用されると良いかもしれません。

ご参考にしてみて下さい😊


「抗がん剤の副作用の口内炎には、どの歯磨き粉とうがい薬が効くのか選手権」エントリー選手のご紹介~その2~

本日は、前々回で告知しておりました、実は舌の上にいる「ラスボス」を除去する最強ツール「舌ブラシ」のご紹介です。

なぜ、私が「舌ブラシ」を熱く紹介したいのかと言いますと、かなり効率よく

・口内炎
・口臭
・誤嚥性肺炎


が、予防できるからなのです。
私は毎朝、舌ブラシで舌を磨いております。

で、その「ラスボス」とは、何なのか!

お口の中のバイ菌界の中のピラミッドの頂点に君臨する、やくざの組長よりも恐ろしい「ラスボス」とは、「真菌(カビ類)」のことなのです!!!

「ラスボス」=「真菌(カビ類)」

それは、舌の上にある白っぽい汚れ「舌苔(ぜったい)」と言います。

免疫力が落ちていたり、胃腸がやられているときにつきやすいので、皆さんも風邪気味だったり、脂っこいものを食べた日の翌日には鏡の前で自分の舌をチェックしてみてください。

鼻が悪かったり、マスクで「口呼吸」になっている人も舌苔は付きやすいですね。

そして、日本人がお口の中の悩みで1番気にしている「口臭」の原因の実に7割の原因はこの「舌苔」なのです。

実は、この舌苔の正体は、「カビと食べかす」です。
で、この「カビ」が、ラスボス級に強いのです。

薬でやっつけようと思うと、カンジダを殺菌する抗真菌薬という特殊なお薬が必要です。

そして、誤嚥性肺炎で気管からカビが肺に入ってしまうと、恐ろしい肺炎を引き起こし命の危険にもつながります。

また、この「ラスボス」がお口の中に増えると、それに伴ってバイ菌(細菌)達の数も増えやすくなります。

と言うことは、この舌苔を舌ブラシで除去して、お口の中のバイ菌の数を効率よく減らすことが大切です。

そこで、今回私がオススメする新しい、使いやすい「舌ブラシ」はコレ!

舌みがきスムーザー
W-1 PREMIUM (ダブルワン プレミアム)
(ドラッグストアーにて700円前後)
舌の汚れを絡め取ります!
便利!流水でブラシについた汚れが落ちる

購入時の注意として、2種類あるうちの少しお高い方「プレミアム」のご購入をお勧めいたします。

なぜなら、「プレミアム」の方は、舌清掃後のブラシの汚れが流水で落ちやすく、汚れが沈着しにくくなっております。

私も今までに10種類ほどの舌ブラシを使用してきましたが、これほど磨いた後のお手入れが簡単な舌ブラシはありません。

今までの舌ブラシは、汚れがよくとれるものは、そのあとの清掃が意外とめんどくさく、舌苔がブラシに少し残ったまま再度使ってたなんてことがありましたので💦

ということで、みなさん、

お口の健康のためにも、ベロの上の舌苔(ぜったい)は、絶対に除去しましょう!

今日もまた、お後がよろしいようで。

抗がん剤と放射線治療の初期副作用

昨日は、いよいよ開始した抗がん剤(シスプラチン)と放射線治療の副作用がいよいよ出てきました。

今のところの1~3日目に出てきた初期の副作用は、倦怠感、実際にリバースはしていませんが🤢、吐き気、食欲不振、のどの荒れと言ったところです。

横になってのスマホは比較的大丈夫なのですが、起きてのパソコン作業はきつくブログの更新ができませんでした。

吐き気、食欲不振対策は、食感と匂いや食感、味などの問題だと思うのですが、缶詰のフルーツが受け付けなくなったので、ゼリーに変えてもらいました。
ゼリーにするととても食べやすくなります。
食事に関しては、我慢してストレスを溜めずに看護師さんに相談してみてください。

抗がん剤で食事が進まない方用のお食事にメニュー交換もしてくれます。(「さくら食」と呼ぶみたいで、しつこくないおかずにしてくれたり、軽く酸味をつけた食事だそうです。

通常の入院食
「さくら食」ご飯用の練り梅付きです。酸味が食をすすめます。
ぶどうゼリー🍇、ヨーグルトは、食欲出ました。のどの通りも良いです。

おかげで、今回は、食べやすくほとんど食べることができました。
抗がん剤を受けて食欲がわかない方は一度「さくら食」をお願いしてみて下さい。
わざわざ用意して頂いた管理栄養士さんの方にも感謝です。

のどの荒れの対処は、主治医の先生にトローチを出して頂きました。

バトル対象の口内炎は、1週間ほどたってからこれから出てくるようです。

あなどれません!

そして、1番具合の悪かった抗がん剤投与後の2日目は、気分転換に音楽を聞こうと思いましたが、歌詞が耳に入ってくるとどうしても倦怠感が強くなるような気がしました。
ということで、

「前奏がステキダネシリーズ」のご紹介。

第1位:希望の轍(サザンオールスターズ)

第2位:ガンダーラ(ゴダイゴ)

第3位:東京ラブストーリー(小田和正)

第4位:シャングリラ(電気グルーブ)

第5位:嵐が来る(ドリカム)

(番外編)今週のスポットライト:ロッキーのテーマ

です。

皆様も倦怠感が強いときは、上記の歌の前奏のみをお聞き頂けると、良いかと思われます。

まさに、「サビ抜き」ですね。

お後がよろしいようで。

☆「抗がん剤の副作用の口内炎には、どの歯磨き粉とうがい薬が効くのか選手権」開催のお知らせ

抗がん剤:シスプラチンとその副作用の口内炎対策

8月10日より抗がん剤の点滴スタートします。

今回私が化学療法の抗がん剤として使用する「シスプラチン」という薬剤は、実はあの「プラチナ」金属から作られた薬です。といって、投与すると私の体がキラキラ✨するわけではありません。

シスプラチンだけに限ったわけではありませんが、抗がん剤には強い副作用があります。なぜなら、がんもやっつけてくれますが正常な細胞も一緒にダメージを与えてしまうからです。
主なものは、吐き気、口内炎、倦怠感、白血球の減少による免疫力の低下、食欲不振、脱毛、下痢、手足のしびれなどがあります。

さらに、同時に行う放射線治療でも放射線が首の周囲に当たることで、唾液の減少などによってさらに口の中に口内炎ができやすくなります。

その、あまたある副作用の中で歯医者さんである私が積極的に予防に取り組めるとすれば、それはずばり「口内炎」でしょう!

ということで、来るべきシスプラチンの副作用「口内炎」に積極的に立ち向かうべく「抗がん剤の副作用の口内炎には、どの歯磨き粉とうがい薬が効くのか選手権」を勝手にひとり、病室で開催することにしました👏

その方法は、口内炎の原因である

①原因であるバイ菌を積極的に減らす
②結果である口内炎=歯ぐきの炎症を抑える


に焦点を当てて、歯磨き粉とうがい薬を強さや薬効、目的別にチョイスしてその効果をみてみたいと思います。

つまりは、どの歯磨き粉、うがい薬が抗がん剤の副作用である口内炎を防ぐのか、またはできた口内炎を抑えることができるのかを歯科医師である私自身が身をもって体験・報告いたします。

と、その前に歯磨き粉大切の大切な、重要な、基本的な使い方をお伝えします。

声を大にして言いたい!

歯磨き後のうがいは、しないほうが断然良い!

ということです。

なぜならば、歯磨き粉の薬効成分を口の中に残すためです。

これも、意識しないと、ドラッグストアーに行ってなんとなくテレビCMで流れてる商品を購入し、おうちでの歯磨きの時に「歯磨きの時に、いっぱいつけた方が口の中のバイ菌をやっつけてくれるよね~」とスタート時に歯磨き粉を多めに歯ブラシにつけてしまいます。

その結果、すぐに泡だらけになり長時間磨けなくなるか、ミントの味ですっきりしてしまって「もういいか」と磨く時間が短くなってしまうこととなってしまいます。(※なので、泡だらけにならない様につける歯磨き粉の量は、グリンピースの豆の半分~1粒分ぐらいにね!)

さらに、日本人はとてもキレイ好きな人種ですので、今度はお口の中で泡になった歯磨き粉は「バイ菌の塊ではないか」と、どうしてもしっかりとうがいをしたくなってしまいます。

1回のブクブクうがいでお口の中の歯磨き粉の薬効成分は1/4までなくなってしまいます!
これは、もったいないですよね。

たとえてみれば、せっかく顔にお化粧水を塗ったのにそのあとに思い切り顔を洗ってしまうようなものです💦

ですから、歯磨き粉の後のうがいは、薬効成分とフッ素をお口の中に残すためにも、歯磨き後はうがいはしないか、おちょこ一杯程度の少なめの水でのうがいにしましょう。

最後にこの内容を講演会などでお話しすると「うがい薬を使う場合は、どうしたらいいの?」という質問を多くいただきます。

私の場合、まず1日に4回歯を磨きます。

「朝食前」「朝食後」と「昼食後」の歯磨きは、磨いた後お口の中に歯磨き粉を残し、「寝る前の歯磨き」の時はうがい薬でしっかりうがいしてフィニッシュします。

なぜ、朝食前に磨いた方が良いのかというと、寝起きのお口の中には、1日の中で一番のバイ菌が存在しているからです。
その量、ウ〇チで小さじ2杯分。(お食事中の方スイマセン💦)
数にして、およそ4~5兆匹。

その細菌をご飯と一緒に食べてしまうと、おおよそのバイ菌達は胃酸で死にますが、生き残った悪玉菌のバイ菌が腸まで到達して腸内環境を乱してしまいます。
免疫力は、腸内環境に大きく左右されますので体の免疫力、抵抗力も下がり風邪などにかかりやすくなります。

そのリスクを少しでも下げるためにも、コロナ禍の今、コロナにかからないためにも、歯みがきは朝食前の1回をプラスした「1日4回歯みがき粉残し」をおすすめします!

そして、なぜ「寝る前の歯みがき」だけは最後にうがい薬でフィニッシュするのか。
お口の中のバイ菌は寝ている間に30倍にも数を増やし朝方の口臭や歯周病につながるからです。

それは寝ている間というのは、水分をとらないのでお口の中の唾液が減少してお口の中が乾き、唾液によるバイ菌の洗い流し、殺菌がされにくくなるからです。

唾液が少なくなる寝ている間は、唾液の代わりに歯磨き粉をお口の中に残すか、私の場合は、歯磨き粉よりもより長時間(約5~6時間の睡眠時間の間)歯ぐきにとどまって薬効を発揮し続けてくれるうがい薬をチョイスします。そのような理由で歯医者の私は寝る前は歯みがきの後にあえてうがい薬でフィニッシュします。

このときは、思い切りうがい薬でうがいしちゃってかまいません!

そしてこの習慣は入院中も変わっていません。

みなさんもご参考にどうぞ。

選手権の結果は追ってご報告いたします。

「がんと歯医者と歯周病。」そんなカテゴリのタイトルをつけたのは…

がんと歯周病は、ある意味で似ている気がしたので。

それと、私にがんの確定診断が出た時に、
早速「中咽頭がん 歯医者」「中咽頭がん 抗がん剤 副作用 口内炎 予防」などのキーワードでググったのですが、グーグル先生はあまり答えを持っていらっしゃらなかったので、では、実際に中咽頭がんになった歯医者さんの私がブログ内で書いてみようかと思った次第です。

ちなみに「中咽頭がん 芸能人」とググると真っ先に、「ワッキー」とグーグル先生は答えてくれます。

私は、ワッキーと同じがんでございます。
がん仲間、がん友でございます。

歯科医師芸人の私としましては、この上ない幸せでございます。

がんは、その予防、治療、再発防止も含めて長く付き合う病気の一つなのだと思います。
がんも含めて、実は完全に治る病気というのは、そう多くはありません。

高血圧も糖尿病もうつ病も、そして歯科医師の私が扱う歯周病も治ったとは言い切るのは難しい「慢性疾患」です。がんも特別な病気ではなく、こうした慢性疾患と同じだと考えるのがこれからの正しい捉え方なのだと思います。

だとすれば、私が毎回初診で患者さんに話しているように、予防歯科とは、病気(歯周病やむし歯)があってその原因が分かっていれば必ず予防方法があり予防はできる、と言うこと。

つまり、その原因におけるの自分が持っているリスクの高い低いを検査で確認して、リスクが高ければ低くするための治療、対策を行い、リスクが低いものはそれを維持するためにおうちでのホームケアや歯科医院でのメンテナンス(歯石取りやお口のクリーニング)の定期的な予防歯科を行ってゆく、そういった意外とシンプルな事を実践すれば良いのです。

是非とも皆さんには、大切な歯も体も定期的な検査をお勧めいたします。