のどの痛みと嚥下痛への対処方!カルピスが効くって、マジすか。

みなさんこんにちは。

口腔内乾燥(ドライマウス)、嚥下痛への対策法、追加情報です。

私の近況は、口内炎はおかげさまでできておりません。

今のところは、歯科医師の私の考えた口内炎予防策で何とか上手くいっております。(詳細は、以前のブログ記事を参考にしてください)

が、しかし、放射線治療によるのどの痛み「嚥下痛」が、日増しに強くなってきております。

嚥下痛で一番困るのは、食べるときに痛い、ツバを飲むのも痛い、だから食欲が減ってくる、その結果免疫力が下がってしまうと言うことです

放射線治療はあと20回ほど続くので、痛みも強くなることが予想されます。

「攻め」の対策としては、積極的に痛みを減らすため主治医の先生に痛み止めの量を少し多くしてもらいました。

そして、自分自身でできる、購入できる、「守り」の対策としては、
前回お話しした「口腔内乾燥対策」と、今回紹介します「のどの痛みを減らす飲み物、トローチ」の予防対策を積極的に行ってみようかと考えております。

みなさんも、風邪でのどが痛いときなどにご活用ください。

また、コロナ禍でマスク着用時間が多い中、口呼吸による口腔内乾燥も生じやすいのでこの予防対策をご活用ください。

まずは、嚥下痛に優しい飲み物の紹介です。

嚥下痛が強くなると、水、お茶、炭酸系の飲み物ものどを通るときに刺激となり痛みを感じます。

病棟の看護師さんに、教えてもらいました。
「カルピスが、嚥下痛のどには痛くないらしい」説。
早速私も購入し自分で試してみました。

「マジだ、痛くない、でも、なんで?」

調べてみると、ポイントはとろみがあるか、ないか、と言うことです。

そして、冷えているよりも、常温か人肌ぐらいの飲み物の方が嚥下痛は起こりづらいようです。

私は、てっきりpHの値(酸性か、アルカリ性か)で、痛みが出るか出ないかなのかと考えていました。

ポイントは、「とろみ」だったのですね。

ですので、カルピスウォーターでは、とろとろ感が弱く、よりとろみの多い「濃いめのカルピス」や不二家の「ネクター」を常温で飲むのが嚥下痛のあるのどにはあまり痛みが出ず良いようです。

のどのケアとしてカラオケの前にも使えそうですね。

つまりは、とろとろの液体がのどにまとわりついてくれることによって、保湿効果があるようです。

ただし、カルピス系はかなり砂糖が入っておりますので、飲んだ後は、毎回歯を磨かないまでも、せめて、うがいをするかお茶を飲んでお口の中の糖分を洗い流し、虫歯を予防しましょう。

お茶で言うと、緑茶はカテキンによるのどの殺菌効果もあって良いのですが、ウーロン茶はのどの油分をとって潤いを減らしてしまい嚥下痛を誘発するので要注意です。

手に入りやすい、のどのお薬、トローチで言うと「龍角散ダイレクト」の細粒ではなくトローチタイプのものがオススメです。

使い方が重要で、コレを、寝る特に舌の上に置いて飲み込まずに寝ます。
そうすると、薬効が、ゆっくりじわりじわりと持続的に効いてくれるので、翌日にはのど痛みや調子がかなり復活します。

また、「とろみ」という点では、歯科用の保湿剤ものどの潤いを持続する効果があります。

前回も紹介しましたが、さらに追加で2種類ご紹介します。

当歯科医院で訪問歯科に一生懸命に取り組んでいるベテラン衛生士さんからオススメです。

一つ目は、「バイオティーン」です。
味はほんのり甘いので、使いやすいです。
うがい薬タイプよりもジェルタイプの方が、お口の中に長時間留まってくれるので、慢性の口腔内乾燥しやすい高齢者の方に向いているかと思います。

ちなみに、高齢者の方は、毎日お薬を服用されている方が多く、その薬の副作用で約半数の方が唾液の減少による口腔内乾燥に悩んでいると言われております。

二つ目は、オーラルケアの「ウェットキーピング」というコレもジェルタイプの保湿剤です。

ウェットキーピングは、天然アミノ酸系保湿成分「ベタイン」がお口にうるおいを補給します。

また、味が「アップル」「パイナップル」の2種類があるんで、「保湿剤の味や風味が苦手」という方には味が選べる分、使いやすいかもしれません。

2つともドラッグストアには置いていないことが多いので、欲しい方はAmazonで購入してみてください。

また、寝たきりの方の口腔ケアにもこのジェルタイプの保湿剤は役に立ちますので、口腔ケア前にお口の中を湿らせるときにもご使用ください。

この方は、首が長い分、のどの対策も大変そうですね。

お後がよろしいようで。

元フジテレビアナウンサー笠井アナから教えてもらった法則

がんと告知されたから、がんに関する書籍や、闘病記の本を30冊ほど読みました。

その中で、私が心をネガティブからポジティブに「チェンジ」することができた本の一節を紹介いたします。

元フジテレビアナウンサーでがんサバイバーの笠井 信輔アナウンサーの

「生きる力 引き算の縁と足し算の縁」

の中の一節です。

・笠井アナからの法則

「私は東日本大震災の時に得た経験を今、強く感じています。
それは『引き算の縁と足し算の縁』という自分なりの考え方です。

東日本大震災で当初、被災者の皆さんは、
『あの人が亡くなった、この人が行方不明になった』と
失った縁のことを引き算のように数えていました。

でもある時から『避難所であの人に会えた。病院でこんな先生と、ボランティアの方と知り合えた』といった足し算の縁を語る人が増えてきて、そうした人から復興の中心人物になっていったんです。

そのスイッチの切り替えというのはとても大事で、実は僕は、がんと分かって『あの仕事がなくなった、この仕事もなくなった』と山のような仕事のキャンセル、引き算ばかり考えていたんです。

でもこれからは新たな出会いがいくつもあるはずなんです。病院あるいはオンライン上での皆さんとの出会いといったものなどを大切にして、『この病気になったので、こうなれたんだ』という自分に気持ちを切り替えて生きていこう、闘っていこうと思っています。これは、東日本大震災で被災した皆さんから学んだことです。

健康なときには講演会などでこのお話を「被災者の皆さんの強さ」、「困難に立ち向かってゆくときの生きるヒント」としてお話をしていました。

しかし、自分が生きるか死ぬかの病気となってしまったときに「まさにこれこそが自分が必要としていることなんだな」と。

最悪の状況の中でも自分にプラスとなっていくものを見つけ出して貯金してゆく

そう、自分にも言い聞かせていました。」

この考え方を私も意識して、これからの人生を前向きに生きていきたいと思います。

「抗がん剤の副作用の口内炎には、どの歯磨き粉とうがい薬が効くのか選手権」の中間報告!

シスプラチンによる抗がん剤治療が始まって約2週間。

副作用で、一番つらいのは、胃のムカムカ感です。

二日酔いの感じから車酔い程度に治まりましたが、24時間この感じが続きますので食欲がわきません。

ところで、今現在のお口の中の変化と対策をお伝えいたします。

通常の歯みがきとうがいには、以前紹介した最強コンビ「システマSPTジェル+システマSPTメディカルガーグル」 を毎日使っております。

抗がん剤開始後、1週間目ぐらいは口内炎もできず順調、順調!

だったのですが、やはり「医食同源」。

食欲がわかず食べる量が減りますと入院中は「免疫力」が真っ先に落ちてきます。

すると口の中はバイ菌だらけな(実はお尻よりも面積あたりのバイ菌の数が多い!)ので一番最初にダメージ(口内炎)が出てきます。

私の場合は、さらに放射線治療による唾液量の減少によりバイ菌をやっつけてくれる唾液の殺菌力も低下してしまいました。

食欲が減ることによる「免疫力の低下」+唾液量の減少による「お口の中のバイ菌の増殖」
によってとうとう10日目に舌の先端に小さい白い「口内炎」のができはじめました。

そこで、歯科医師としての私の対策。

食欲アップのために・・・食欲が減った原因は、味覚異常でした。薄味の病院食の味と匂いで病院食が全く食べられなくなってしました。

味覚障害を分析してみると、分かるのは、濃い味付け、酸味、甘みです。

薄い味付け、その匂いはすぐに「吐き気」につながってしまいます。

食べてみても食感、味は「紙粘土」のような、ボサボサで無味な味がします。(って、紙粘土食べたことあるんかい!)

病院食を見ること自体がストレスになってしましました。

まずは、「食」のストレスを減らそうと、栄養士の先生と相談して病院食を朝だけにして、昼と夜は売店からパンやお弁当を買ってきて食べられるもので「カロリーを稼ぐ」こととしました。

売店で、本町リスドールのパン発見!ラッキー!

コレは、「肉じゃがコロッケパン」

オススメは、小さいフランスパンで作った調理パン🍞です。

ありがたい!です。

「食」がストレスになってしまうと、体の免疫力は一気に下がってしまうのだと改めて感じました。

唾液量の減少による「お口の中のバイ菌の増殖」 への対策は、2通り考えました。

1つ目は、口内炎の炎症を抑えるための「アズノールでのうがい」

「抑(おさ)え」のスタイルです。

2つ目は増殖したばい菌を、無差別に徹底的に倒す「イソジンでのうがい

こちらの方は、いわゆる「攻め」のスタイルです。

ちなみにイソジンは、日本では最強部類のうがい薬です。
下記のような特徴があります。

・各種の細菌、真菌、ウィルスにまで広範囲の微生物に対して迅速な殺菌・消毒効果を発揮します。

ちなみに、お口の中での真菌は舌苔の中いるラスボスです。また、ウィルスにまで効いてくれるうがい薬はなかなかありません。

・細菌が自分たちを守るためのバリア、バイオフィルムに浸透しその中にいる細菌をやつっけてくれます。

このうがい薬は、言ってみれば、呪文界の「バルス」的な存在です。

ただし!

使い方には、ご注意を!
必ず、水での「空うがい」をしてください。
殺菌能力が強いがゆえに、水での空うがいをしないと、細菌達はガンガン殺菌されはしますが、その強さゆえに残ったイソジンがお口の粘膜の治りに悪影響を与えてしまします。

空うがいをすれば、残留するイソジンの量を少なくコントロールできますので、粘膜の治りが通常に戻ります。

で、今回は、直感的に「攻め」でいこうと思いました。

ということで、イソジン+空うがいを1日10回ほど行った結果、口内炎の芽は、見事消えました!

めでたしめでたし。(イソジンにアレルギーのある方は、他の方法をお試しください)

お後がよろしいようで。

がんと告知と心への影響

がんの告知を受けた人の心理学的な時系列での変化です。

がん告知を受けた人の多くは、今までに感じたことがない初めての「ショック」を感じた時と同じように

恐怖と不安→否定→怒り→落胆→回復

という心理状態をたどります。

もともとポジティブな性格だった方は立ち直りやすいのですが、ひとりで悩みを抱えがちだった方はふさぎ込み、生きる気力を失ってしまう傾向にあるようです。

悩み抜いた結果、抑うつ状態に移行してしまうケースも珍しくありません。  

そういう患者さんに対して、私は自分の経験からこう伝えたいです。

「自分ひとりではどうにもならないときは、仲間のところに行きましょう、話をしてみましょう」  

孤独にひとりで悩んでいては、どんどん世界が狭まってしまいます。

そもそも、個人の発想の範囲はかなり狭いものです。

それでは、いつまで経っても現状から抜け出すことはできないでしょう。

この心の変化は私と私の子供達が好きなスターウォーズの映画の一節にもありました。

その一節

“Fear is the path to the dark side…fear leads to anger…anger leads to hate…hate leads to suffering.”

和訳すると

「恐怖はダークサイドへの入り口だ。
恐怖は怒りへと導き、怒りは憎しみへと導く、そして憎しみは苦しみへと導くのだ」

マスター・ヨーダが若きアナキン・スカイウォーカーに説いた名言。

アナキンがダークサイドに堕ちた本質も
「恐怖心」が始まりでした。

誰でも恐怖は感じるもの。しかし、惑わされてはいけません。

打ち勝つのです。

私も例に漏れず、がん告知の後は、

「何で自分が、がんになるんだ」

「今まで大きな病気ひとつしてこなかったのに、健康に気を配っていたのに」

「2人の子供と二十歳のお祝いにラピュタ(仲町のショットバー)で一緒にお酒を酌み交わす約束をしたのに、その約束も果たせないのか」

不安から、怒りにも似た思いが何故か湧いてきました。

そんな時、その答えは
意外な人が教えてくれました。
まさにそのラピュタのマスターです。

実は入院する前日に入院前の飲み納めに仲町にあるダイニングバー「ラピュタ」に行きました。

オススメメニュー
「茶そばサラダ」
「麺少なめ野菜マシマシ」です。

マスターは、あるるん畑の野菜を使ってくれるので絶品です。
みなさんぜひお試しあれ!

絶品!茶そばサラダ

そんなラピュタのマスターの答えは、

「明美ちゃん(妻)の代わりに
先生ががんになったと思えばいいじゃん」


でした。

「そっか、明美ちゃんの代わりならまあ、いいか」

私はひとりでマスター特製のジントニックを飲みながら1人勝手に自然と腑に落としていました🍸

これもある意味で私がハローアルソン フィリピン医療を支える会の医療ボランティアで学んだ、

「できる人ができない人のために何かをする」

のひとつの形だったからでしょうか。

酔ってリラックスしていたせいもあるかもしれませんが、結果オーライです。

上手く気持ちを切り替えて、恐怖から怒りに移行せずに、明るく前向きにと言う心の持ちようにチェンジすることができました。

心が追い詰められて、自分でどうしようもないときには、

「時間を変えて、場所を変えて、人を変えてみる」

他の人に話を聞いてもらうこともひとつの解決方法なのだと思います。

皆様も、ダークサイドに陥ることだけはお気をつけくださいませ。

お後がよろしいようで。

抗がん剤による食欲不振対策:フレッシュ編

抗がん剤のシスプラチンが体に入ってから1週間がたちました。

その後、ずっと二日酔いにも似た倦怠感と食欲不振が続いております🤢

自分の唾液が常に「にがすっぱく」感じます💦

そんな時は、酸味のきいた氷菓子がお口の中をさわやかにしてくれます。

森永製菓アイスボックス 
グレープフルーツ味

オススメです!
味変に、三ツ矢サイダーを注ぐのも「アリ」です。
「ガリガリ君」にも、子供の頃以来にお世話になりました。

お口の中が落ち着きます。
当たりがでたら 、もう1本!☺

抗がん剤の点滴中は、丸2日間1日中点滴を入れています。
動きづらいですね。
普段の生活のありがたみを感じます。

抗がん剤点滴後1~2週間目のこれからが
どっと副作用の来るようなので、特に強く出ると言われる「味覚障害予防」
亜鉛錠剤を先生に処方してもらっています。(薬剤師さんにさすが歯医者さんですね、と言われました。)

亜鉛は、味覚異常予防にも免疫力アップにも効果がありますので、可能であれば、ぜひとも処方してもらってください。

「医食同源」です。
食べれないと免疫力あげれませんからね。
歯科医院でも病院治療でも「食事」による「予防」は大切です。

ただ、抗がん剤治療中は、副作用により食欲が全くと言っていいほど出てきません😢

ところで、栄養士さんに「食欲がなくても、カロリーだけは取ってください。摂取カロリーが減って体重が落ちると免疫力も下がってしまうので、最悪「経鼻管」で鼻から栄養を取ってもらうことになりますよ」

と、プチ脅しをされてしまいました💦

実際、栄養不足での免疫力低下による感染症がとても怖いので大切なアドバイスです。

胃がムカムカしたときに

そこで、私は、事前にカロリー摂取用で食欲がない時でも摂取しやすい「ウィダーインゼリー」を用意していたのですが、栄養士の先生的には「ウィダーインゼリーは、カロリーを取るには良いですが、糖質が多く栄養バランスをとるにはイマイチなので、バランスよく栄養成分が入っている「カロリーメイト・ゼリー」がおすすめですよ」と教えていただきました。

カロリーメイト・ゼリー

このカロリーメイト・ゼリーは、なかなか見かけませんので大きなドラッグストアーで探してみて下さい。

ただ、私的には、
病院食の「味変」には「紅ショウガ」が最強説
もオススメしたいです。

物足りない、病院の食事に
紅しょうがの「赤」と
タバスコの「赤」で、さっぱり味変を!

以上、味変には「赤」最強説!でした。

お後がよろしいようで。