2020年 ハロアル歯科医療ボランティアの報告

今年2020年のハローアルソン・フィリピン医療ボランティア現地活動も無事に、そして充実して終えることができました。
今年は、総勢140名で現地医療活動を行ってまいりました。

  


私も今回は以前中学校1年生の時にもこの活動に参加し、今、高校生になった息子を含め地元高校生4名と一緒に参加することができ、みなさんからあずかった歯ブラシや石けんなどをみなさんの思いと共にフィリピンの恵まれない方々に届けることができ、大変嬉しく感じております。

高校生をはじめ一緒に参加した彼らが、驚いていたことのひとつに、フィリピンの人たちの「笑顔」がありました。

なぜ、このような貧しく、劣悪な環境にいながらもフィリピンのみなさんはいつもニコニコと笑顔でいるのだろうか?

そのことを高校生達は、この4日間のボランティア活動の中でひとつの答えを導き出してくれていました。

「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる」と言うことを彼らと一緒に肌で感じ、フィリピンの方々から教えてもらったような気がします。


この体験は、私たちの一生の宝になると思います。


そして、みなさんに伝えたいことがあります!

自分の将来の夢や仕事を探すときに、参考にして欲しいことです。

「10代で何を肌で感じるか、20代で何を考えるかで人生のベースがきまる」のだと思います。

「肌で感じること」と言うのは、人とのコミュニケーションを通じて感じること、スポーツ、芸術、音楽、旅行、ボランティア活動、人の役に立つことです。

それらは、決してネットやSNSやスマホの情報、TVや動画、ゲームの「脳だけの刺激」では感じられないことなのだと思います。


今回のハロアルでは、活動中に高校生のスマートフォンを預かり、せっかく出会えた仲間との「会話」でのコミュニケーションを大切にしてもらう試みを行いました。

いわゆる「スマホ断ち」です。

スマホとは、一方通行のやりとりで本当の人としてのコミュニケーションはとれません。また、情報が一方的に入ってきて「情報過多」の不安な状況に陥りやすくなります。

そんなことより、自分の目で見た、肌で感じたこのハロアルでの四日間の出来事を周りの人たちに「伝える」ことも立派なボランティアですから、みなさんも地元の学校などで「歯ブラシ一本で救える命がある。」と言うことを、自分の声で周りの人に伝えていってください。


そしてまた、来年、「できる人ができない人のために何かをする。」と言う志を胸にハロアルで青春をボランティア精神を輝かせましょう


いよいよ!明日!ハロアル出発です。

こんにちは!

ハロー・アルソン フィリピン医療を支える会の現地活動に、明日出発いたします。

共に参加する高校生達の親御さんも参加しての最後の院内高校生研修も終了いたしました。

私の髪型もさっぱり「ハロアル仕様」にしてまいりました

現地活動で使用する今年のTシャツの絵柄は「紙ひこうきの作り方」です。

このボランティアに参加する高校生と共にこの紙飛行機のように、笑顔と真心をフィリピンの方々の所に飛ばしてお届けしてきたいと思います。もちろん、みなさんからお預かりした歯ブラシや固形石けんもしっかりと配布してまいります。

帰国後、みなさんに良い報告ができますよう、高校生と共にワン・チームとなって頑張ってまいります!

あけましておめでとうございます。

みなさま、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

さて、年末に続き、年始めも素敵なプレゼントを頂きました。
私の母校の高田高校から、ハロアルのために集めてくれた歯ブラシを持ってきてくれました。

以前に、私のハロアルに関する講演会を聞いて頂いて以来、志賀先生をはじめ保健委員会の生徒さん達が宿泊先のホテルなどで使用しなかった歯ブラシを全校の生徒さんに声かけをして集めてくれました。
毎年ありがとうございます。

みなさんの暖かい思いと共に、この歯ブラシを恵まれないフィリピンの方々に届けてまいりたいと思います。

そしてフィリピンでは、1月12日にタール火山が噴火し、その支援物資としてもみなさんが集めてくれた歯ブラシ、タオルの一部をいち早く被災した方々に届けております。

そして、いよいよハロー・アルソン フィリピン医療を支える会の現地活動も来月に迫ってまいりました。
共に参加する高校生達は、院内研修だけではなく、現地で使う歯ブラシ指導用の紙芝居の製作にもとりかかってくれています。


このボランティア活動に参加して、9年目、劣悪な環境の中にも関わらず、いつも笑顔を絶やさない子供達に感じることがあります。

「幸せの中にも不幸があって、不幸の中にも幸せが隠れている」
自分がそのどちらに焦点をあてるか。

そういうささいなことで、人は幸せにも不幸にもなるのだと思います。
フィリピンの子供たちは、今、自分が生きていられること、そのことがすでに「幸せな奇跡のひとつだ」と言うことを
いつも忘れないようにしているのだと思います。

その事をいつも忘れないために、フィリピンの子供たちはいつも笑顔でいるのではないかと感じます。

どうかみなさんも、世界の子供達の笑顔のためにこの活動にご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします

そして、「世界を無視しない大人になるために」そんな、かっこいい大人の背中を高校生達に見せるために、誠心誠意頑張ってまいりたいと思います


年の瀬に、とても嬉しい贈り物が届きました!

先日、稲田小学校の6年生のみなさんが、ハロアル物資として集めてくれた歯ブラシを届けに来てくれました。

文化祭の時に声かけをしてくれて、近所の方々からも集めてくれたそうです。



昨年、私が稲田小学校の6年生さんに「ハロー・アルソン フィリピン医療を支える会」の医療ボランティアのお話をさせて頂いたことが縁となりました。

その講演会の中で私がみなさんにお話をした、

「できる人が、できない人のために何かをする」

稲田小学校の生徒さんは、この気持ちを大切にしてくれて、「素直に聞いて、素直に行動」してくれたのだと強く感じました。

なかなかできることではありません。

みなさんの集めてくれた歯ブラシでフィリピンでは救える命があると言うことを来年も新潟の高校生4名と共に現地でしっかりと伝えてきたいと思います。

そのような中、2020年2月の医療ボランティアの現地活動のために、高校生達は当歯科医院での5回の研修を一生懸命頑張ってくれています。

現地で配布する歯ブラシをまとめたり、現地での歯科医療のアシスタントができるよう学び、心肺蘇生法までも習得してくれました。


「必要とされる日本人でありたい」「世界も、自分も、変えるハロアルの医療ボランティア!」

そんな気持ちを抱きながら、彼らはこれからも日本の、そして世界の未来を支えてくれるのだと思います。

そして、年末年始の休診のお知らせです。12月29日~1月5日まで当歯科医院は冬期休暇になります。

みなさま、良いお年をお過ごしください 

 

患者さんに「予防歯科」を理解してもらうために私が思うこと

羽尾歯科医院 春日山の理念は、「歯をなおすからまもるへ」と「自分の家族にしてあげたい予防、治療を患者さんに提供する」です。

これは、私が歯学部の学生時代に、予防歯科中心のアメリカの歯科医院を見てそれを実際に自分の肌で感じたこと。

そして開業後に、フィリピンの歯科医療ボランティアに参加して、フィリピンでは貧困故に命を救うために歯を抜かざる負えない分、医療環境に恵まれている日本では歯を残す努力をしよう、予防歯科をしようと心に決めました。

その時に見学先のあるアメリカ人の歯科医師がこう言いました。

「なあ、君ら日本人は不思議な民族だよね。 高いお金を払ってわざわざ人間ドックで病気を探しに行ったり、病気になった後のことにははてしなくお金をつぎ込むのに、病気にならないようにするためにはほとんどお金を使わないのだからね。」

この歯科医師の言葉は、私の理念のひとつ「予防は、最高で最新の治療である。」というにつながるような気がします。

私たち歯科医師が主に扱う病気、「むし歯」と「歯周病」は、原因が「感染症で生活習慣病である」と分かっています。

「原因」が分かれば必ず「予防」ができます。

ぜひ、羽尾歯科医院 春日山で自分のお口の中の「リスク判定」をして、その原因を突き止めて予防歯科を始めてみませんか?

予防をすれば、あなたの大切な歯の寿命を確実に延ばすことができます!

そして、その健康な白い歯はきっとあなたに健康な人生を提供してくれます