「癌」ではなく「がん」を選んだわけ

なぜ、ブログで使う文字に「癌」や「ガン」ではなく「がん」をチョイスしたのか

私は歯医者として今回がんになってみて、直感的に癌と「闘う」と言うイメージではなく、「共存する」というイメージでいかないといけないのではないかと思いました。詳しくは、後ほど書きます。


文字的に「癌」は、重い感じで、文字的にも強そうな感じ。ガンダムでいうと「ドム」的な感じです。「ジェット・ストリーム・アタック」された日には、アムロも私もひとたまりもありません。

「ガン」は、文字の形的にとがって痛い感じです。

そして「がん」は、丸い感じで共に共存できそうな感じだったので「がん」をチョイスしました。

これからの化学放射線治療はつらい治療になると思いますので、ブログだけでもせめて笑いか、ユーモアか、お役立ち情報で終わらせることができれば、気持ちも明るく保てるのではないかと感じました。
「笑いは社会の潤滑油」ですから。

「終わり良ければ、始め良し」のような感じで書くことができればうれしいです。

がんと歯医者と歯周病

2021年7月

私(47歳、男性、職業:歯科医師)、初期の「中咽頭がん:頚部リンパ節転移」となりました。
2~3ヶ月ほど入院治療し、化学放射線治療を受けることとなりました。

現在はコロナ禍と言うことで、入院中は家族とも全く会うことができず、入院早々滅入っておりますが、入院中は口角を上げて、笑顔を作って免疫力を上げて完治をしたいと思います。

がん治療を受けるにあたり、私と同じ咽頭がんをはじめ、たくさんの方の闘病ブログを読ませてもらいました。

精神的にひどく落ち込み悲しんでいるとき、同じ病気で頑張ってる人の情報が欲しかったからです。

経験者の情報は何よりもありがたく、私自身も自分の治療方法の選択にも大いに役立ちました。

精神的な部分、がん治療中の生活面での苦労、工夫、知恵、こういうことは、お医者さんからの説明より経験者からの情報のほうが役立つことも多かったように感じます。

私自身、治療を受ける前に、できるだけ多くの正しい情報を知り、そして自分はどうするかの判断をしたかったのです。
「いいな」と思ったことは、どんどん取り入れてみたいと思いました。

その「恩返し」もしたいと思い、歯科医師としてがん患者として皆さんのお役に立つ情報を綴ってみようと思いました。

そのためにも、このブログでがん入院生活での気づきや、お役立ち情報を皆さんにユーモアも交えながらご提供できればと考えております。

よろしくお願いいたします。

歯を「なおす」から「まもる」へセミナー

みなさん、こんにちは。
先日、院内セミナーを開催致しました。
パソコン画面がテレビに映らず、ピンチになりましたが、少人数だったこともあり
そのまま一緒にパソコン画面を覗いてもいながらセミナーを行いました。

小さなパソコンをのぞき込むことにより、グループディスカッション的にみなさんを身近に感じながら講演会を
行うことができました。

「ピンチはチャンス」ですね。

ところで、最近小学校6年生の次男がバスケットチーム「モルツ」でユニフォームを頂いてきました。

5年ほど続けていますが最初の頃は「ランニングがイヤ、練習がイヤ」と文句の
連続でした。
でも、コーチや仲間に恵まれたおかげでなんとか試合にも出ることができるまで
成長させて頂きました。

そして来週にはいよいよ「東京オリンピック」が開催されます。
私たちは、スポーツや文化を通して、多くの仲間と出会い楽しさ、嬉しさ、悔しさ、
悲しさを共に分かち合いながら、子どもから大人へと成長していきます。

そして、当時は気づかなかったこと、例えば、人への思いやりや向上心、好奇心、生きる知恵、
問題への対処方法などは、 子どもの頃のスポーツの体験や文化の交流から自然に学び、培ってきたのだと思います。つまり、私たちは知識だけでなく、心で感じることでより多くのことを学んできたと思うのです。

次男もそのおかげか、再び子供たちへの医療用カツラのために2回目の「ヘアドネーション」も始めました。
親ながら天晴れだと思います。

「できる人が、できない人のために何かをする」
私が海外歯科医療ボランティアで学んだことを彼からも親の私が教わっているような気がします。

次男は小学5年生まで3年間頑張って髪を伸ばし続けていました。

長男(ピンクT)とは2回「ハロアル」参加しました。次男とも必ず参加したいと思います!

久しぶりの講演会です!

コロナ禍で、院外セミナーの講師依頼が減少しておりましたが先日久しぶりに講演会をしてきました。

諏訪地区公民館事業の家庭教育支援講座の一環で「子どものための”予防歯科”」についてお話をしてきました。

羽尾歯科医院 春日山の理念の一つ「歯を治すからまもるへ」のために歯医者さんとお家ではどのようにむし歯を予防したら良いのか、シュガー(砂糖)コントロールとフッ素の活用法を中心にお話をしてきました。

むし歯は、一瞬でできるものではありません。

「甘さ」への慣れは3才頃までに決まります。
3才までは、白い砂糖はなるべく避けて、茶色い砂糖(てんさいとうや黒糖)を使用しましょう。

「あめちゃん1個、少しだからいいか」この「チョビチョビ食べ」がむし歯になりやすい状況を作ります。
もし、食べてしまったら、うがいをするかお茶を飲んでお口の中を中和しましょう!

現代の歯磨き粉は、残した方がお得ですよ!

皆さんのお役に立てて、久しぶりでしたがとても有意義な講演会となりました。

相手の身になって

コロナ禍の中、最近の皆さんの心がストレスでいっぱいいっぱいになっていませんか?

コロナ禍での人間関係でへこんだり、逆にとがったりしていませんか?

そんな皆さんに「心の処方箋」的な話題をひとつ。

人生の中で一人の人間が出会う人数はおよそ3万人と言われています。

これは世界人口のたった0.0004%であり、その中でほんの一握りの人達が友人となり接点を持ちます。

私も47年間の中で歯科医療や医療ボランティアを通じ沢山の人達と出会うことができました。

この年になりますと、ひとつひとつの出会いが「奇跡」なのだと感謝しております。

だからこそ、コロナ禍の少しギスギスしている時だからこそ、

「相手の身になって」

この言葉がコロナ禍でも人間らしく、自分らしく生きるための「魔法の言葉」のひとつになるのかもしれません。

皆さん、「イラッ」としたときは、一度深く深呼吸をして「相手の身になって」考えてあげてみてください。

そのことが、きっと自分のためにもなると思います。