歯を「まもる」ための院内セミナーをはじめました!

5月17日に羽尾歯科医院 春日山待合室にて院内セミナー:『美歯(ビバ)!ビューティフルライフ』を開催いたしました。


 
昨年から開催してまいりましたこの院内セミナーの目的として「 100歳を元気に生きる!いま、あなたの歯に必要なこと」という目的があります。
今や、平均寿命が85歳を超える超高齢化社会の日本。自分が高齢者になったときに「命の源」である自分の大切な「歯」をどのようにして残すのか。
そのきっかけ、予防知識になればと思い、昨年から水曜日のお昼に羽尾歯科医院 春日山院内にて少人数制のセミナーを行っております。(セミナー詳細につきましては、羽尾歯科医院 春日山のホームページTOPをご覧下さい。)

全部で5回シリーズのこのセミナーですが、3回目の今回のセミナー内容といたしましては、

・人はなぜ白い10歯にあこがれるのか
・毎日の歯の表面ケアは、歯磨き粉選びから
・よくかんで美しいボディを手に入れる
・舌を鍛えて美しい「顔」になる
・舌を磨いて美しい「息」を手に入れる

と言う内容でした。

  

参加者の感想として、「今までは、何となく選んで使っていた歯磨き粉でしたが、歯磨き粉も、味で選ぶのではなく、効果で選びたいと思います。」
と言うご意見や、
「口臭のことが自分では気になっていましたが、舌の清掃で予防できることが分かり安心しました。舌ブラシを購入してみたいと思います。」
また、
「1時間だったけど、あっという間の1時間だった。参加して良かった。」
など、今回のセミナー内容の知識が参加して頂いた方々の役に立てて嬉しく思います。

今後もこの院内セミナーを、月に1回程度のペースで開催してまいります。
みなさん、自分の歯を生涯残すためにもぜひ、このセミナーにご参加下さい。
参加費無料です。
少人数のセミナーですので、院長の「寄席」に来た感じのアットホームな感じのセミナーです(笑)

セミナーの詳細は、羽尾歯科医院 春日山のホームページのトップをご覧下さい。

みなさんの笑顔のためにも、歯を「なおす」から「まもる」ためにもこのセミナーを続けてまいりたいと思います。

 

 

今年の抱負をひと言

みなさん、あけましておめでとうございます。

みなさんは、どのようなお正月をお過ごしのことでしょうか?

そして、今年の目標や抱負を具体的にイメージできましたでしょうか。

私の今年の診療する上での目標はズバリ「ヘルスプロモーション」です。
「ヘルスプロモーション」の意味につきましては、下のスライドの示します。


むし歯も歯周病も、「感染症」で「生活習慣病」という原因に特質があります。

であれば、科学的にも考えて原因が分かれば予防ができるわけです。

むし歯も歯周病も、交通事故のように「運」が悪くてなるものではないわけです。

リスクを下げ、防ぐことが可能なのです。

つまり、

「感染症」であればお口の中にいる「原因菌」を人間の持つ「抵抗力」以下まで数を減らせば防げるわけです。

「生活習慣病」であれば、生活習慣を変えれば予防できるわけです。

具体的内容は、今年も開催いたします「院内歯科予防講座」の中でお話しいたしますのでぜひ、ご参加下さい。
(詳細は、羽尾歯科医院 春日山のホームページトップにありますチラシをご覧下さい。参加無料です。)

そして、今年も2月のハローアルソン・フィリピン医療ボランティアの活動に地元上越の高校生達と一緒に
恵まれない子供たちのために頑張ってまいります。

晩酌と歯周病と緑茶

晩酌と歯周病と緑茶

一日の仕事が終わり、帰宅した後風呂上がりに「冷たいビールを一杯」は格別なもの、と意見を同じくされる方も多いと思います。私も含めお酒が好きな人にとってはとても幸せな瞬間ですよね。

最初の一杯の後は、肴をつまみながら少々お酒が進むことでしょう。しばらくすると体が暖まってきて、程よく酔ったところで布団にはいる。晩酌する人ってこんな感じなんでしょうか?。

ここで話は飛びますが、どうして歯周病になるのでしょう。

歯周病だけでなく虫歯も含めて口の中の清掃が不十分だと歯垢がたまりばい菌が繁殖します。
このばい菌が、歯や歯の周りを支えている骨を溶かし虫歯や歯周病になっていきます。
虫歯や歯周病は起床時よりも舌の動きや唾液の分泌の量が減少する就寝時に進行します
従って就寝前にブラッシングをしっかりやらないと、繁殖したばい菌に餌を与え、たくさんの毒素を出し歯に穴があきグラグラしてくるという具合です。

話を戻しますが、歯周病や虫歯は生活習慣の影響病のひとつですが、晩酌が悪いのではなく、晩酌をしてそのまま眠ってしまうのが悪いのです。従って、晩酌をしたら歯を磨いて就寝することを習慣付けるようにしましょう。

歯周病や虫歯はちょっとした工夫で予防することができます。
私たち日本人には身近な緑茶に頼ることができます。

緑茶に含まれる渋み成分は、カテキンと呼ばれ殺菌効果があります。しかし、このカテキンはほとんど捨てられてしまう[お茶ガラ]の方に含まれるのでこのカテキンの効果を無駄なく摂取するには、てんぷらなどにお茶の葉を混ぜたり抹茶のように細かく砕いてサラダやパスタにふりかけるのが有効なのです。

緑茶には殺菌効果だけでなく、ガンや老化を防ぐカロチン類やビタミンC、食物繊維、クロロフィル、ミネラルなどを含んでいて体にとてもよいものです。また、緑茶は口臭を抑える作用やフッ素を含んでいるので歯にもとてもよいものなのです。

皆さんも良い生活習慣、良い食習慣をみにつけ、歯にも体にも良いことをやってみましょう。
特に、子供たちは、食事、お菓子を食べたあとにうがいやお茶を飲むことによってむし歯を予防する工夫をしましょう!

【歯磨き】と共に【舌磨き】も!

【歯磨き】と共に【舌磨き】も!

 「食べたら歯を磨く」はもう既に知らない人はいないことと思います。ですが、舌についても洗わなければいけないことを知っている方は以外と未だ多くはいないのではないでしょうか。そこで、今回は舌のお掃除についてお話ししてみます。

 舌は体の健康状態を示す一種のシグナルの役目を持っています。体が健康な状態であれば、舌はきれいなピンク色をしています。又、お口の中の清掃が行き届いていれば、舌乳頭(ぜつにゅうとう)と呼ばれる無数の突起もよく見えます。一方、体調がすぐれないときの舌は、脱水状態による汚れが目立ち、全体的に白っぽくなっています。白っぽく見えるのは、舌の表面に舌苔(ぜったい)という苔状の不純物がたくさんついているからで、これが口臭の原因ともなります。

 舌苔は、舌の奥の方に溜まりやすいので、人によっては何年も舌苔がたまり続け、とても厚くなっている場合もあります。その様な方は自分では気づいてないのですが、かなり口臭がきついようです。

 皆さんも一度鏡を使って舌の状態を確認してみましょう。もし汚れが付いていたら知らない内に口臭を持っていたかもしれませんよ。早速きれいにして口臭を無くしましょう。

 舌のお掃除はどの様にしたらよいのでしょう?。

 それには、舌を掃除する専用の【舌磨き】器具(“タンクリーナー”)を使うのが一番です。

 欧米では、こうした【舌磨き】は【歯磨き】と同様に子供から大人まで毎日の日課として定着しています。起床時など、舌苔が目立つ時は、【歯磨き】をするのと同じ感覚で、舌を磨いてみましょう。但し、“タンクリーナー”を使う時の注意として、「頻繁に使い過ぎないこと」そして「ゴシゴシ強く擦り過ぎないこと」です。

 舌は重要な役割を持っている場所です。こすりすぎると、舌の表面を荒らしてしまい、ヒリヒリしてくるだけでなく、味覚を感知する「味らい」の機能を傷つけてしまうこともあります。又、磨き過ぎることで、かえって舌の表面に舌苔がつきやすくなる場合もありますので、正しい方法で使いましょう。

“タンクリーナー”には、タワシタイプをはじめ、ブラシタイプのもの、プラスチック製のもの、かたい紙状のものなどがあります。
舌の表面は、じゅうたんの様になっているので、タワシタイプの舌ブラシがオススメです。

 実際の使い方ですが、“タンクリーナー”を舌に当て、舌苔を奥のほうからかき出すようなつもりで、軽く手前に引きましょう。
 詳しい舌の磨き方は、かかりつけの歯科医院の歯科衛生士さんに聞いてみてください。

 舌の手入れが日常化している人は、「歯を磨くだけでなく、舌の手入れもしなければ、やり残しがある感じで、なんだか口の中をきれいにした気がしない」と言います。

 【舌磨き】をしたことのない方は、これを機会に【舌磨き】を日課にしましょう!。

ドライマウス

ドライマウス

ドライマウスとは、さまざまな原因によって口の中がいつも乾燥」した状態を言います。

口の中は唾液によって、しめった状態が保たれています。
が、なんらかの原因で唾液の減少が起きますと、口の中のうるおいがなくなり、乾燥状態になります。長い間乾燥状態が続きますと口腔乾燥症(ドライマウス)という「病態」になりさまざまな症状や機能の障害が起こることになります。

実は、唾液は1日にどのくらいの量が出ているかと言いますと1.5リットルぐらい、唾液腺という袋状の器官から出ています。具体的な唾液腺の場所は頬の内側で上の奥歯の横あたりに左右1個ずつと、舌の下の根元辺りにある小さな穴から唾液量の殆どが出てきます。

口腔乾燥症の原因を具体的に申し上げますと、高齢による唾液分泌低下・癌の放射線治療による唾液腺萎縮・シェ‐グレン症候群・薬剤服用(抗ヒスタミン剤、降圧剤、向精神剤、利尿剤、睡眠薬など)・自律神経失調症・心因性の神経症と鬱病等があります。

ドライマウス(口腔乾燥症)によって口の中でおこりえる「症状」は、口臭がでやすい、口内炎ができ易い、歯周病がなかなか良くならない、パンなど乾燥した食べ物をなかなか飲み込めない、歯に着色物が付きやすい等が考えられます。

介護を必要とする高齢者の場合、ドライマウスが強くなる傾向が多く、上あご、舌の上に汚物・痰などの分泌物がこびり付いたままになっていたり、歯の間や歯と頬の間に食物のカスが溜まったままになっている事が多く、「誤嚥性肺炎」の原因にもなります。

ではドライマウス(口腔乾燥症)の治療及び対策は、全身疾患(糖尿病、自律神経失調症)の治療・口腔清掃や口腔の湿潤に心がける事・人工唾液、水等で口の中を潤わせる・口唇や口角部を潤わせるためにリップクリーム塗布やグリセリン塗布する・生活指導(唾液分泌は自律神経によって支配されていますのでストレス等で自律神経系に影響をおよぼします)などがあります。
唾液の分泌が減少してしまうとドライマウスを引き起こしますので、高齢者の場合、日常からストレスがかからないように気持ちにゆとりを持つことが大切です。
食後は特に口腔ケアをし、入れ歯が入っていれば必ずはずして清掃してください。

ドライマウスは充分な理解と対策・治療を講じれば対応できるものです。特に高齢者を介護されている方は充分に口腔内を観察しQOL(生活の質)を高めていきましょう。