「抗がん剤の副作用の口内炎には、どの歯磨き粉とうがい薬が効くのか選手権」の中間報告!

シスプラチンによる抗がん剤治療が始まって約2週間。

副作用で、一番つらいのは、胃のムカムカ感です。

二日酔いの感じから車酔い程度に治まりましたが、24時間この感じが続きますので食欲がわきません。

ところで、今現在のお口の中の変化と対策をお伝えいたします。

通常の歯みがきとうがいには、以前紹介した最強コンビ「システマSPTジェル+システマSPTメディカルガーグル」 を毎日使っております。

抗がん剤開始後、1週間目ぐらいは口内炎もできず順調、順調!

だったのですが、やはり「医食同源」。

食欲がわかず食べる量が減りますと入院中は「免疫力」が真っ先に落ちてきます。

すると口の中はバイ菌だらけな(実はお尻よりも面積あたりのバイ菌の数が多い!)ので一番最初にダメージ(口内炎)が出てきます。

私の場合は、さらに放射線治療による唾液量の減少によりバイ菌をやっつけてくれる唾液の殺菌力も低下してしまいました。

食欲が減ることによる「免疫力の低下」+唾液量の減少による「お口の中のバイ菌の増殖」
によってとうとう10日目に舌の先端に小さい白い「口内炎」のができはじめました。

そこで、歯科医師としての私の対策。

食欲アップのために・・・食欲が減った原因は、味覚異常でした。薄味の病院食の味と匂いで病院食が全く食べられなくなってしました。

味覚障害を分析してみると、分かるのは、濃い味付け、酸味、甘みです。

薄い味付け、その匂いはすぐに「吐き気」につながってしまいます。

食べてみても食感、味は「紙粘土」のような、ボサボサで無味な味がします。(って、紙粘土食べたことあるんかい!)

病院食を見ること自体がストレスになってしましました。

まずは、「食」のストレスを減らそうと、栄養士の先生と相談して病院食を朝だけにして、昼と夜は売店からパンやお弁当を買ってきて食べられるもので「カロリーを稼ぐ」こととしました。

売店で、本町リスドールのパン発見!ラッキー!

コレは、「肉じゃがコロッケパン」

オススメは、小さいフランスパンで作った調理パン🍞です。

ありがたい!です。

「食」がストレスになってしまうと、体の免疫力は一気に下がってしまうのだと改めて感じました。

唾液量の減少による「お口の中のバイ菌の増殖」 への対策は、2通り考えました。

1つ目は、口内炎の炎症を抑えるための「アズノールでのうがい」

「抑(おさ)え」のスタイルです。

2つ目は増殖したばい菌を、無差別に徹底的に倒す「イソジンでのうがい

こちらの方は、いわゆる「攻め」のスタイルです。

ちなみにイソジンは、日本では最強部類のうがい薬です。
下記のような特徴があります。

・各種の細菌、真菌、ウィルスにまで広範囲の微生物に対して迅速な殺菌・消毒効果を発揮します。

ちなみに、お口の中での真菌は舌苔の中いるラスボスです。また、ウィルスにまで効いてくれるうがい薬はなかなかありません。

・細菌が自分たちを守るためのバリア、バイオフィルムに浸透しその中にいる細菌をやつっけてくれます。

このうがい薬は、言ってみれば、呪文界の「バルス」的な存在です。

ただし!

使い方には、ご注意を!
必ず、水での「空うがい」をしてください。
殺菌能力が強いがゆえに、水での空うがいをしないと、細菌達はガンガン殺菌されはしますが、その強さゆえに残ったイソジンがお口の粘膜の治りに悪影響を与えてしまします。

空うがいをすれば、残留するイソジンの量を少なくコントロールできますので、粘膜の治りが通常に戻ります。

で、今回は、直感的に「攻め」でいこうと思いました。

ということで、イソジン+空うがいを1日10回ほど行った結果、口内炎の芽は、見事消えました!

めでたしめでたし。(イソジンにアレルギーのある方は、他の方法をお試しください)

お後がよろしいようで。

「抗がん剤の副作用の口内炎には、どの歯磨き粉とうがい薬が効くのか選手権」エントリー選手のご紹介~その3~

ところで、今回入院するにあたり、私が口内炎対策にチョイスしたその最強のコンビは、以前のブログでご紹介した、「システマSPTジェル+システマSPTメディカルガーグル」のクラッシュギャルズ・コンビで入院時から朝ご飯前と食後20分以内に歯を磨き(1日4回)、寝る前はうがいをしています。

なぜ20分以内に歯を磨くのかは、食後最低20分間の間が最もお口の中でエサを得たバイ菌たちが悪さをする時間帯なのでその間にバイ菌をたたいてしまおうという理由です。

そして、主治医の先生から「アズノールうがい薬」も処方して頂きました。

コチラは、原因の口の中のバイ菌をやっつけるという目的ではなく、口内炎の炎症を抑える、口内炎を出にくくする効果を期待し、食事と食事の間にのどまで1日に4,5回ガラガラうがいをする、そのような使い方を今現在してみております。

とにかく抗がん剤を使用中の免疫力が劇的に落ちるときに「口内炎」を一つも出さないのが私の目標です。(意外とハードル高いか!!!)

もし、これでも、口内炎ができてしまった場合は、どうしよう!!

安心してください。
万が一、ちゃんとそのためのレスキュー歯磨き粉、うがい薬そして「裏技」も実は準備いたしました。

◆レスキュー歯磨き粉ハボン(HaBon PG STOP)について

最近、新発売されました歯磨きジェル、ハボン(Habon PG STOP)のPGとは、お口の中にいるP.g.菌のこと。

P.g.菌 とは、以前のブログでお話ししたように「ポルフィロモナス・ジンジバリス菌」 という口の中のバイ菌は、口の中に存在する500種類ほどの細菌の中のピラミッド社会の中で頂点に君臨するバイ菌(組長的存在)です。

このワルの一番上に的を絞って殺菌できるということは、やくざ社会で例えるならば「組長をやっつけたので、組は崩壊」というお口の中の悪玉バイ菌社会全体にも大きなダメージ効果を与えることができます。

この「ハボン」は、IPMP配合 システマSPTメディカルガーグル よりもさらにターゲットを絞ってP.g.菌を仕留めるという意味で「 Habon PG STOP 」と命名されたのでしょう。

言い換えてみれば、組長を確実に仕留めるために雇われた「スナイパー」な歯磨き粉です。

P.g.菌を仕留めるスナイパー「ウコン」

ハボンは、P.g.菌に効果のあるとされているクルクミンという成分を歯磨剤に配合したものです。
クルクミンとは、カレーにたくさん入ってるターメリック(ウコン)のことです。

ウコンが健康に良いのは、皆さんなんとなく知っていると思います。

抗炎症作用、抗酸化作用、抗菌作用などの効果があり、以前から歯科業界の中ではP.g.菌の増殖抑制効果もあることが今までの研究で知られていました。

しかし、クルクミンは、溶剤に溶けにくいことから今まで商品化されることが難しかったようです。
ですがとうとう、今回新しい技術の開発により商品化に成功したとのことです。

もちろん、この歯磨剤を使用すれば簡単に歯周病が治るというわけではありません。

しかし、この歯磨剤を使用したところ、細菌検査(コロナ検査で有名になった歯周病菌を特定するのPCR検査のことです)でP.g.菌が劇的に減少したなどの報告もあり、今後、注目の歯磨剤になりそうです。

この歯磨剤(Habon PG STOP)は、歯科医院専売の歯磨剤で、発売開始直後は2日で半年分の在庫が売り切れたとのこです。

私が使用してみた感想としては、ほんのりジンジャーの風味がしますが、ほぼ無味無臭で舌感はまろやかなタイプでした。

追記:クルクミンがカレーに多く含まれているからと言って、カレーをたくさん食べたら歯周病にならないというわけではありません。あしかず💦

◆レスキューうがい薬は2種類 

システマSPTメディカルガーグル」 のうがい薬の効果がイマイチだったときには、以下の2種類のうがい薬を使用しようかと準備しました。

以下の2種類は、「プラーク深部へ浸透して作用する薬剤」で、強力です。

 このタイプの洗口剤は、歯面やプラーク(歯垢)表面への結合は弱いのですが、プラーク(歯垢)の中まで薬剤が浸透することによって殺菌性を示す薬剤が主成分となっているものです。

○イソジン(ポピドンヨード)
この薬剤は口腔細菌全般に対して強い殺菌作用を示します。

医療界では、特にこの強い殺菌作用が重宝されています。(皮膚や術野の殺菌など)
色や匂いに抵抗なければ良い薬剤だと思います。
それと、イソジンの茶色が歯に着色しやすいので、よく使う方は、まめに歯のクリーニングで着色をとるようにしてください。

使い方の注意として、イソジンでうがいした後、普通の水で「カラうがい」を必ずするようにしてください。

イソジンはお口の粘膜にはその殺菌作用が強すぎますので、そのまま口の中に残ると、お口の粘膜にも強く作用してしまって、口内炎の治りが逆に遅れたり、再発してしまうこともあります。(天下のNHK「ためしてガッテン」でそのように言っていたので間違えないと思います)

リステリン
テレビCMで有名なジョンソン・エンド・ジョンソン社のリステリンには、主成分にエッセンシャルオイルが配合されています。

このエッセンシャルオイルは、植物に含まれる有機化合物で、フェノールを主成分とする複数の天然由来成分を含みます。
殺菌作用の他に抗炎症作用もあります。

洗口剤は、プラーク(歯垢)の付着抑制や細菌の増殖抑制効果が期待できるため、虫歯になりやすい人や歯周病の方あるいは歯周病予防を考えておられる方などにはお勧めいたします。
また口臭抑制効果もありますので、口臭が気になる方にも良いでしょう。

リステリンのアルコールタイプは、お口への刺激が強く唾液の出が悪くなることがありますので、ノンアルコールタイプのものをオススメいたします。

〇うがい薬の使い分けについて

洗口剤(うがい薬)は、プラーク(歯垢)の付着抑制や細菌の増殖抑制効果が期待できるため、虫歯になりやすい人や歯周病の方あるいは歯周病予防を考えておられる方などにはお勧めいたします。

また口臭抑制効果もありますので、口臭が気になる方にも良いでしょう。

使い方は、各薬剤の説明書等に詳しく書いてありますので、それを参考にしていただければよろしいかと思います。

ただ、大まかに言って、各グループの洗口剤の薬効を考えると以下のような使い方が、より効果的ではないかと考えます。
 
まず、「歯面やプラークの表面に付着して作用する洗口剤」のグループのものは、できれば丁寧に歯磨きした後に、あまり時間を開けずに使われるのが良いでしょう。

夜または食後に、歯磨きをしてしっかりとプラーク(歯垢)を除去した後に仕上げとして使われるとより効果的と思われます。

一方、「プラーク深部へ浸透して作用する薬剤のグループ」の洗口剤、例えばイソジン、リステリンなどは、プラーク(歯垢)内に浸透して作用することから、プラーク(歯垢)の形成が始まってから用いる方がより効果的であると思われます。
 


すなわち、この薬剤は歯磨き直後よりはむしろ歯磨きをして2〜3時間経ってから用いる方が良いようです。

ですので、歯みがき直後のうがいではなく、仕事上、生活上、昼間歯磨きがなかなかできにくい方、夜歯磨きをして就寝までに時間がある方は就寝前にリステリン、イソジンこのような洗口剤を使用されると良いかもしれません。

ご参考にしてみて下さい😊


「抗がん剤の副作用の口内炎には、どの歯磨き粉とうがい薬が効くのか選手権」エントリー選手のご紹介~その2~

本日は、前々回で告知しておりました、実は舌の上にいる「ラスボス」を除去する最強ツール「舌ブラシ」のご紹介です。

なぜ、私が「舌ブラシ」を熱く紹介したいのかと言いますと、かなり効率よく

・口内炎
・口臭
・誤嚥性肺炎


が、予防できるからなのです。
私は毎朝、舌ブラシで舌を磨いております。

で、その「ラスボス」とは、何なのか!

お口の中のバイ菌界の中のピラミッドの頂点に君臨する、やくざの組長よりも恐ろしい「ラスボス」とは、「真菌(カビ類)」のことなのです!!!

「ラスボス」=「真菌(カビ類)」

それは、舌の上にある白っぽい汚れ「舌苔(ぜったい)」と言います。

免疫力が落ちていたり、胃腸がやられているときにつきやすいので、皆さんも風邪気味だったり、脂っこいものを食べた日の翌日には鏡の前で自分の舌をチェックしてみてください。

鼻が悪かったり、マスクで「口呼吸」になっている人も舌苔は付きやすいですね。

そして、日本人がお口の中の悩みで1番気にしている「口臭」の原因の実に7割の原因はこの「舌苔」なのです。

実は、この舌苔の正体は、「カビと食べかす」です。
で、この「カビ」が、ラスボス級に強いのです。

薬でやっつけようと思うと、カンジダを殺菌する抗真菌薬という特殊なお薬が必要です。

そして、誤嚥性肺炎で気管からカビが肺に入ってしまうと、恐ろしい肺炎を引き起こし命の危険にもつながります。

また、この「ラスボス」がお口の中に増えると、それに伴ってバイ菌(細菌)達の数も増えやすくなります。

と言うことは、この舌苔を舌ブラシで除去して、お口の中のバイ菌の数を効率よく減らすことが大切です。

そこで、今回私がオススメする新しい、使いやすい「舌ブラシ」はコレ!

舌みがきスムーザー
W-1 PREMIUM (ダブルワン プレミアム)
(ドラッグストアーにて700円前後)
舌の汚れを絡め取ります!
便利!流水でブラシについた汚れが落ちる

購入時の注意として、2種類あるうちの少しお高い方「プレミアム」のご購入をお勧めいたします。

なぜなら、「プレミアム」の方は、舌清掃後のブラシの汚れが流水で落ちやすく、汚れが沈着しにくくなっております。

私も今までに10種類ほどの舌ブラシを使用してきましたが、これほど磨いた後のお手入れが簡単な舌ブラシはありません。

今までの舌ブラシは、汚れがよくとれるものは、そのあとの清掃が意外とめんどくさく、舌苔がブラシに少し残ったまま再度使ってたなんてことがありましたので💦

ということで、みなさん、

お口の健康のためにも、ベロの上の舌苔(ぜったい)は、絶対に除去しましょう!

今日もまた、お後がよろしいようで。

「抗がん剤の副作用の口内炎には、どの歯磨き粉とうがい薬が効くのか選手権」エントリー選手のご紹介

オリンピックは閉会式を迎えましたが、こちら「抗がん剤の副作用の口内炎には、どの歯磨き粉とうがい薬が効くのか選手権」は、これからテンションアゲアゲで盛り上がってまいりたいとひとり病室で思います。

あと2時間ほどで、抗がん剤のシスプラチンの点滴が始まるので、それまでにこのプログだけはアップしたいと思います。
明日から、おう吐反応や倦怠感でしばらくブログアップできなかったらスイマセン。
しばしお待ちくださいませね。

あらためまして、抗がん剤の副作用の口内炎に対する対策方法。

その方法は、口内炎の原因である
①原因であるバイ菌を積極的に減らす
②結果である口内炎=歯ぐきの炎症を抑える

の目的に合わせ歯磨き粉とうがい薬をチョイスしてみました。

ちなみに歯医者の私が普段自宅で使用したり、患者さんにおすすめしている歯磨き粉とうがい薬のセットは、

歯磨き粉は、「システマ・ハグキプラス・プロ(1,100円)」

と、

うがい薬はコンクール(1,100円)

上の二つのコンビです。

ただし、歯磨き粉「 ハグキプラス・プロ 」は、ぜひともかかりつけの歯科医院で購入してください!

同じ名前と同じ見た目でドラッグストアーなどで売っている 「 システマ・ハグキプラス・プロ 」 (真矢ミキさんがCMしている)は、日本の薬事法の関係で含まれている殺菌能力成分が少ないのです。
歯医者さんで売っているものの方が、薬効成分は多く、より多くのお口のバイ菌をやっつけてくれます。
見た目は一緒でも、中身は違いますのでご注意を!

見た目は似ていても・・・中身は違う!

この 「 ハグキプラス・プロ 」 は、いったい何がすごいのか!

まず、

歯周病予防にIPMPで殺菌!
虫歯予防にフッ素で歯質強化!

ここまでは今までの歯磨きペーストにもある効果でした。

特にイソプロピルメチルフェノール(IPMP)の殺菌成分のパワーはすさまじくバイオフィルムの内部まで浸透、その中にいるバイ菌達を殺菌します。

通常の歯磨き粉の成分ですと、口の中のバイ菌達が作ったバイオフィルム(ぬめりのバリヤーのようなもの)に浸透せずその表面ではじかれてしまい、バイオフィルムの中のバイ菌達をやっつけることができません。

そして、ハグキプラス・プロは、さらに『歯肉の防御力を高める』という効果がプラスされた商品になります。
それで商品名に「プラス」と言う文字が足されています。

プラスされた「ビタミンE」の成分が、歯ぐきの修復と再生能力をパワーアップして、歯ぐき内部への細菌の侵入を防ぎます!

まさにバイ菌を攻めるだけではなく、自分の城の歯ぐきは守る、修復するという感じです。
歯周病に強い歯肉を目指します。

そして、「ハグキプラス・プロ」とコンビを組むのが、うがい薬の「コンクール」

前回、ブログで書いたように、お口の中のバイ菌が1番増殖する寝ている5~6時間の長時間、歯ぐきにとどまって持続的にバイ菌の増殖を防いでくれます。
1日2回のうがいで、お口の中の細菌の数が半分になります。
さらにこの効果は寝ている間の約5~6時間持続し、口臭予防にも効きます!家族みんなで使えます!

「ハグキプラス・プロ&コンクール」
このコンビは、そう、例えてみるなら
「ビール&えだまめ」のような、
失敗の少ない安定の長く愛せるコンビとでもいえるのでしょうか。


しかし今回は、抗がん剤の影響によるひどい口内炎が予測され、食事が食べられず免疫力を落とすのはイヤでしたのでファーストチョイスは、いきなりの最強タッグコンビを選びました。

「え~、いつものやつ使うんじゃないの」、「ずるいじゃん」、「チキンだね」と言われたって私はかまわない。

だって「獅子は兎を捕らえるにも全力を尽くす」と言うではありませんか。
ライオンはうさぎを捕まえるのでも全力を出すように、簡単なことでもけっして手を抜かないということです。

こんな感じ。

口内炎は、甘く見てはいけないのです!
特に、抗がん剤治療中は、です。

口内炎は、できちゃったら、治るのに時間がかかし、とても痛いから、ストレスになるから、ご飯食べずらくなっちゃうし、できないことにこしたことはないのです。

ということでいきなり、最強の武器で口内炎という敵を迎え撃ちます。
「口内炎、人の弱みを狙って口の中にできるモンならできてみぃや!」という意気込みです。

ジャジャーン🌟
そして私がチョイスしたその最強のコンビは上の写真

「システマSPTジェル+システマSPTメディカルガーグル」のコンビです。

このコンビの持つパワーは、例えるならば、私が子供の頃に活躍していた往年の「クラッシュギャルズ」の勢いといった感じでしょうか。
使えば一瞬でバイ菌達を粉砕する「クラッシュ人気大爆発」で口内炎も寄せ付けないと思います。

女子プロレスラー・クラッシュギャルズ

説明です。
まず、 「システマSPTジェル 」は、先ほど紹介した「ハグキプラス・プロ」に入っている成分、薬効はすべて入っています。

さらにその上、殺菌剤イソプロピルメチルフェノール(IPMP)が、ライオン(株)の歯磨剤としてはMaxの最大量配合し、さらに粘性の高いジェルにすることによって、歯肉や歯周ポケットに薬用成分が長くとどまらせ薬効成分を滞留させる工夫もされています。
このように、現在ライオン(株)の研究所が持つノウハウの全てを結集したものとなっています。

システマSPTジェル (1,650円)

また、先ほど紹介した『ハグキプラス・プロ』は研磨剤が入っているので歯の着色汚れも効率よく取れます。
一方「SPTジェル」は、研磨剤が入っていないので、歯の着色はとれづらいのですが、研磨剤で歯を痛め易い歯の質の弱い人や、今回の私のようにのように口内炎などの粘膜の炎症症状が強く出ているときには、歯ぐきや粘膜を痛めつけないためにも研磨剤が入っておらず、バイ菌をよりやっつけてくれる殺菌能力の強い「SPTジェル」をチョイスがお勧めです。

そして、もう一つ重要なことをひとつ言い忘れておりました。
今回のケースのようにお口の中があれている場合に使用するハブラシは、弱った歯ぐきを強く刺激しないために毛の硬さは「やわらかめ」をチョイスしてください。

また、毛先は切りっぱなしの角の立ったものではなく歯ぐきに優しい丸い「ラウンドタイプ」のものをチョイスするようにしましょう!
切りっぱなしタイプの毛先は汚れはよく取れますが、歯ぐきに強く当たった場合、歯ぐきを痛めてしまう可能性があります。

そして、うがい薬の「SPT メディカルガーグル」は、
プラークの中から出てきたフラフラお口の中に浮いて存在している浮遊菌への殺菌力に優れたセチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)が入っています。

SPT メディカルガーグル(1,650円)

この配合されているCPCは、特に「ポルフィロモナス・ジンジバリス菌」をターゲットとして狙いを定めて優れた殺菌力を発揮します。

また、この 「ポルフィロモナス・ジンジバリス菌」 という口の中のバイ菌は、口の中に存在する500種類ほどの細菌の中のピラミッド社会の中で頂点に君臨するバイ菌です。

このワルの一番上に的を絞って殺菌できるということは、やくざ社会で例えるならば「組長をやっつけたので、組は崩壊」というバイ菌社会全体にも大きなダメージ効果を与えることができます。

※あくまで、イメージです。

と言うことで、私は今回入院するにあたり、私がチョイスしたその最強のコンビは、
「システマSPTジェル+システマSPTメディカルガーグル」のクラッシュギャルズ・コンビで入院時から歯を磨き、寝る前はうがいをしています。

もし、これでも、口内炎ができてしまった場合は!!!

安心してください、準備はしてありますよ。


万が一、ちゃんとそのためのレスキュー歯磨き粉、うがい薬そして「裏技」も実は準備してあります。

その紹介と、実は舌の上にいる「ラスボス」を除去する最強ツール「舌ブラシ」の説明はまた次回のお楽しみに。


☆「抗がん剤の副作用の口内炎には、どの歯磨き粉とうがい薬が効くのか選手権」開催のお知らせ

抗がん剤:シスプラチンとその副作用の口内炎対策

8月10日より抗がん剤の点滴スタートします。

今回私が化学療法の抗がん剤として使用する「シスプラチン」という薬剤は、実はあの「プラチナ」金属から作られた薬です。といって、投与すると私の体がキラキラ✨するわけではありません。

シスプラチンだけに限ったわけではありませんが、抗がん剤には強い副作用があります。なぜなら、がんもやっつけてくれますが正常な細胞も一緒にダメージを与えてしまうからです。
主なものは、吐き気、口内炎、倦怠感、白血球の減少による免疫力の低下、食欲不振、脱毛、下痢、手足のしびれなどがあります。

さらに、同時に行う放射線治療でも放射線が首の周囲に当たることで、唾液の減少などによってさらに口の中に口内炎ができやすくなります。

その、あまたある副作用の中で歯医者さんである私が積極的に予防に取り組めるとすれば、それはずばり「口内炎」でしょう!

ということで、来るべきシスプラチンの副作用「口内炎」に積極的に立ち向かうべく「抗がん剤の副作用の口内炎には、どの歯磨き粉とうがい薬が効くのか選手権」を勝手にひとり、病室で開催することにしました👏

その方法は、口内炎の原因である

①原因であるバイ菌を積極的に減らす
②結果である口内炎=歯ぐきの炎症を抑える


に焦点を当てて、歯磨き粉とうがい薬を強さや薬効、目的別にチョイスしてその効果をみてみたいと思います。

つまりは、どの歯磨き粉、うがい薬が抗がん剤の副作用である口内炎を防ぐのか、またはできた口内炎を抑えることができるのかを歯科医師である私自身が身をもって体験・報告いたします。

と、その前に歯磨き粉大切の大切な、重要な、基本的な使い方をお伝えします。

声を大にして言いたい!

歯磨き後のうがいは、しないほうが断然良い!

ということです。

なぜならば、歯磨き粉の薬効成分を口の中に残すためです。

これも、意識しないと、ドラッグストアーに行ってなんとなくテレビCMで流れてる商品を購入し、おうちでの歯磨きの時に「歯磨きの時に、いっぱいつけた方が口の中のバイ菌をやっつけてくれるよね~」とスタート時に歯磨き粉を多めに歯ブラシにつけてしまいます。

その結果、すぐに泡だらけになり長時間磨けなくなるか、ミントの味ですっきりしてしまって「もういいか」と磨く時間が短くなってしまうこととなってしまいます。(※なので、泡だらけにならない様につける歯磨き粉の量は、グリンピースの豆の半分~1粒分ぐらいにね!)

さらに、日本人はとてもキレイ好きな人種ですので、今度はお口の中で泡になった歯磨き粉は「バイ菌の塊ではないか」と、どうしてもしっかりとうがいをしたくなってしまいます。

1回のブクブクうがいでお口の中の歯磨き粉の薬効成分は1/4までなくなってしまいます!
これは、もったいないですよね。

たとえてみれば、せっかく顔にお化粧水を塗ったのにそのあとに思い切り顔を洗ってしまうようなものです💦

ですから、歯磨き粉の後のうがいは、薬効成分とフッ素をお口の中に残すためにも、歯磨き後はうがいはしないか、おちょこ一杯程度の少なめの水でのうがいにしましょう。

最後にこの内容を講演会などでお話しすると「うがい薬を使う場合は、どうしたらいいの?」という質問を多くいただきます。

私の場合、まず1日に4回歯を磨きます。

「朝食前」「朝食後」と「昼食後」の歯磨きは、磨いた後お口の中に歯磨き粉を残し、「寝る前の歯磨き」の時はうがい薬でしっかりうがいしてフィニッシュします。

なぜ、朝食前に磨いた方が良いのかというと、寝起きのお口の中には、1日の中で一番のバイ菌が存在しているからです。
その量、ウ〇チで小さじ2杯分。(お食事中の方スイマセン💦)
数にして、およそ4~5兆匹。

その細菌をご飯と一緒に食べてしまうと、おおよそのバイ菌達は胃酸で死にますが、生き残った悪玉菌のバイ菌が腸まで到達して腸内環境を乱してしまいます。
免疫力は、腸内環境に大きく左右されますので体の免疫力、抵抗力も下がり風邪などにかかりやすくなります。

そのリスクを少しでも下げるためにも、コロナ禍の今、コロナにかからないためにも、歯みがきは朝食前の1回をプラスした「1日4回歯みがき粉残し」をおすすめします!

そして、なぜ「寝る前の歯みがき」だけは最後にうがい薬でフィニッシュするのか。
お口の中のバイ菌は寝ている間に30倍にも数を増やし朝方の口臭や歯周病につながるからです。

それは寝ている間というのは、水分をとらないのでお口の中の唾液が減少してお口の中が乾き、唾液によるバイ菌の洗い流し、殺菌がされにくくなるからです。

唾液が少なくなる寝ている間は、唾液の代わりに歯磨き粉をお口の中に残すか、私の場合は、歯磨き粉よりもより長時間(約5~6時間の睡眠時間の間)歯ぐきにとどまって薬効を発揮し続けてくれるうがい薬をチョイスします。そのような理由で歯医者の私は寝る前は歯みがきの後にあえてうがい薬でフィニッシュします。

このときは、思い切りうがい薬でうがいしちゃってかまいません!

そしてこの習慣は入院中も変わっていません。

みなさんもご参考にどうぞ。

選手権の結果は追ってご報告いたします。