歯を失うと死亡率が上がる!?

健康長寿とは健康寿命が長いことです。平均寿命に加えて、近年は健康寿命という言葉がよく用いられるようになりました。
要介護状態になる3大原因は脳卒中と認知症、そして高齢による衰弱と言われ、この3つで全体の5割以上を占めます。
要介護にならないために重要なこととして、低栄養の予防、口腔機能向上、そして筋力向上の3つが上げられます。



口腔機能について言うと、一般的に大人の歯の本数は、親知らずを除いて28本。
2011年の歯科疾患実態調査によると、20本以上の歯を持つ人の割合は、60歳までは女性が多く、60歳以降は男性の方が多い傾向にありました。80歳の歯の数は平均14本。80歳で20本以上という目標には届いていませんが、20本以上の方は全体の38%と推定されます。
さらに口と全身の健康について、歯を失うこととの関係を調べた結果、脳卒中に関しては失った歯の数が多いほど発症の危険性が高いことが分かりました。
日本人の亡くなる原因として3番目に多い肺炎でも、失った歯の数が0~9本以内の人たちと比べて、10~19本失った人は2.46倍、20~28本失った人は2.37倍死亡の危険性が高まるとの結果が出ました。
口と体から考える健康管理、みなさんも始めてみませんか!

「歯を失うと記憶力が低下」の研究結果!

食事を楽しむためには健康な歯が不可欠。
何しろ人工の歯は治療費の負担も大きいのですが、それだけではないようです。
ノルウェーとスウェーデンの大学による共同研究チームの発表によると、人工の歯ではない天然の歯の数と記憶力には相関関係があるということが最近の研究によって明らかになりました。
今回の研究は、55才から88歳までの273人の参加者を対象に行われました。
参加者の歯の数は平均22本と、すべての歯がそろっている場合よりも10本少なく、失った歯の70%は臼歯の歯でした。
研究チームが対象者に記憶力テストを実施した結果、天然の歯の数が多いほど記憶能力が高い傾向が認められたということです。
では、天然の歯が多いとなぜ記憶力が高いのでしょうか?著者の見解によると、天然の歯から人工の歯に変わることで「歯の感覚」が低下し、脳に送られる信号が減ってしまうことや、「かむ力」の影響などが考えられます。
「かむ力」が大きいと、脳への血流が増え、脳の広範囲の部位の活動が活発になります。



また、歯を失うことによる食生活の変化も見逃せません。
特定の食べ物を避けるようになり、ビタミン、タンパク質の摂取量が減ることが脳の活動に影響を与える可能性があるとも言われています。



先日、国内でも、奥歯のないマウスは記憶力が低下するなど、アルツハイマー病の症状が悪化しやすいとの実験結果がも報告されています。
理由はいろいろと考えられますが、歯を長く健康に保つことは、記憶力を維持することにもつながるようです。



頭の健康を良好に保つためにも、歯のケアにより意識を高めていきたいと思います。

歯医者さんに関する最新データ発表!

10代から60代の男女を対象とした「歯」に関する最新の調査結果によると、回答時点でむし歯がある人は2割強に達していることが分かりました。(有効回答数1200人)
男女で差異はほとんどありませんが、むし歯があるにもかかわらず、治療をしていない比率は女性よりも男性の方が3.9ポイント高い結果となりました。
歯科医院に通う時間がとりにくいということが要因でしょうか?
一方、虫歯の予防や治療に欠かせない歯の「定期検査」については、半年以内に1度は受けているという人は2割強にとどまり、1年に1回以上の人の割合が6割、全く受けていない人も1/3を超える結果となりました。



この定期健診に関しても、男性の方が女性よりも意識が低いことがうかがえます。
女性は健診頻度が多く、定期的に受けている人が多いようです。
また、お口について気になることを尋ねたところ、男性は「口臭(36%)」,「むし歯(30%)」が、女性は「歯の着色・変色(39%)」,「口臭(32%)」が上位となりました。

   

定期健診を受けていれば、このような歯の悩みを解決する手がかりも見つけやすくなります。
歯科医院側には、スムーズな受診を促す体制が望まれるところです。

歯の治療にも限界があります!

1本の歯を繰り返し治療するにも限界があります。
歯は治療を繰り返すたびに削られ小さくなってしまいます。神経を抜いた歯はもろくなり、歯の根の部分が破折してしまうこともあります。
治療も難しくなり治療期間も長くなります。そして・・・歯を残すことが難しくなると抜くしかありません。
治療した歯も治療していない歯も長持ちさせるには、定期的なチェックとお手入れが大切です。

定期的なチェックでむし歯などの疾患を早期に発見することは、経過観察や最小限の治療で済むことが多く、医療費負担の軽減にもつながります。

「プチ矯正」ってご存じですか?

「前歯のガタガタが気になるけど、矯正治療は治療期間も長いし、費用も高いので、なかなか踏みきれないなぁー」と悩んで終わる方が多いと思います。
 一般的に矯正治療(歯列矯正)とは、上下の顎のバランス、歯の大きさと顎のバランスを整えることにより顎全体の咬み合わせを構築しながら歯並びを治していくため、年単位の治療期間がかかってしまいます。
 でも、「前歯の見た目だけが気になっていて、とにかく簡単で早く安価で治療できたらいいのに・・・」と思われている方もおられるのではないでしょうか?

(プチ矯正の症例)

「私もプチ矯正で歯並びをきれいにできるのかしら?」と思った方は、お気軽に羽尾歯科医院 春日山のスタッフにご相談ください。