2月7日~2月10日に「ハローアルソン・フィリピン医療を支える会」の現地医療活動に参加してまいりました。
みなさまから預かりました歯ブラシ、未使用のタオルも支援物資として日本の高校生達に協力してもらい配布してまいりました。
今回は、その報告をさせて頂きます。
今回は、歯医者、歯科衛生士、耳鼻科医、看護師、高校生、一般参加者など総勢101名のメンバーで現地医療活動を行ってまいりました。
↑このように治療ブースも広い体育館に一から準備してゆきます。
現地は、30度の高温、多湿で汗だくで治療を行ってゆきます。
一緒に手伝ってくれる高校生達に私たちは厳しいフィリピンの医療事情を伝えてゆきます。
フィリピンでは、むし歯一本の治療が20万円前後するので、1日の稼ぎが約1000円ほどの彼らにとっては日本では当たり前の歯の治療も高額で受けることができません。
12歳前後の前歯や奥歯の永久歯の大きなむし歯が目立ちます。日本ではここまで大きなむし歯は殆ど見かけません。小学校などで歯ブラシの仕方など予防歯科教育を受けることができるからです。
我が次男のみっちゃんが一生懸命に私の治療を手伝ってくれます。
↑ちなみに、こちらは長男の のぶちゃん。7年前にみっちゃんと同じようにこのハロアルでフィリピンの人たちのために一生懸命に頑張ってくれていました。(やっぱり兄弟、なんか顔が似てるわね!)
↑先ほどの前歯のむし歯の子どもはみっちゃんと同い年(14才)です。
同じ年齢でも国が違えば歯に関してもこれだけ「医療格差」が生まれてきます。ちなみに、みっちゃんはむし歯が一本もありません。
↑みっちゃん、ナイスアシスト!
↑みっちゃん、ナイススマイル!
地元の高校生まおちゃんも、怖いのを我慢しながら抜歯される患者さんの頭を必死に押さえてくれています。ありがとう!
それだけではなく、歯の予防方法、歯ブラシの仕方も自作の紙芝居で指導してくれました。
教育とは、知識を貯めることだけではなく、人の健康を生み出すこともできるのです。
ナイススマイルまおちゃん。
高橋親子も今回のハロアルに満を持して参加です。
ナイスガイのようちゃんも、よう頑張った!(ダジャレやで)
当歯科医院の歯科衛生士、梨本、山崎も予防ブースにて活躍!
むし歯と歯周病の原因「歯石」をクリーニングしてゆきます。
もちろん、高校生と共に紙芝居を使っての「歯ブラシ教室」も実施。
高校生と共に歯のクリーニング。
まさに当歯科医院の理念である、歯を「なおす」から「まもる」を海外でも実践してくれました。ありがとう!
「治せる衛生士」は国境を越えて大活躍です!
国境を越えて活躍する二人の歯科衛生士の笑顔に乾杯!
ちいちゃなボクの小粋なオン・ザ・前髪にも乾杯!!
高橋父も市川さんもシャワーブースで大活躍。
耳鼻科ブースでは木村先生(実は、プロのミュージシャン)も大活躍。
ジョリビースマイル vs みっちゃんスマイル。
みっちゃんスマイル vs ミニ・ジョリビースマイル。
昼休みにはみっちゃんのシャボン玉ショー開催。
子ども達は、大きなシャボン玉に大喜び!ナイス、みっちゃん!
この現地歯科医療活動では、どうしても抜歯する治療が多くなってしまいます。なぜなら、日本であれば治療を行うことで歯を残すことができるかもしれません。
続けて通うことのできない、もう二度と治療をしてもらえるチャンスがない彼らに対して最低も、最高もなく一回で痛みから解放するために歯を抜く治療をするしかないのです。
そのような厳しいフィリピンの現状も私たち大人は、治療する中で高校生達に伝えてゆきます。
ですが、このリンダさんのケースのように、する方もされる方も嬉しい「WIN-WIN」な関係になれる治療も今回は行えました。
患者のリンダさんは、現地のボランティアの方で、私達の活動中ずっと一人で私達が使用するトイレを掃除してくれていた方です。
フィリピンのトイレは、水圧が弱く水が流れないことが多く清潔さを保つために私たちが使用するたびに黙々とトイレ掃除をしてくれていました。感謝しかありません。
リンダさんの前歯の隙間を、レジンという硬化プラスチックで埋めました。
審美治療のひとつです。
やはり女性は毎日鏡を見ることが多いので前歯の美しさが気になります。
↑リンダさんと大喜びの1枚!美しくなり過ぎてリンダこまっちゃう!!
日本の歯科医療が国境を越えた感動の瞬間です。
「笑顔」には、国境も言葉の壁もないのだと思います。
そして「できる人が、できない人のために何かをする」ことは、人間が生きるための本質ではないかと思います。
フィリピンの貧困地域では、このハロアルの現地医療活動を8年越しで待ってくれています。
これからも「ハローアルソン・フィリピン医療を支える会」へのご協力を宜しくお願い致します。