ボランティアは、速効性があるけれど持続性がない?

ハロアルの海外医療ボランティアの現地活動からもう、2ヶ月が経とうとしております。
3/30には、高校生達が肌で感じてきたことを一人一人が長野県御代田町にて報告会を行います。

このボランティア活動は、海外医療ボランティアという特性上、
現地での医療活動中のモチベーションも感動も大きいのですが、

帰国後は「燃え尽き症候群」的にその勢いも感動も薄れてしまいがちです。

歯ブラシやタオルなどを集めることも「356日の立派なボランティア活動」ですし、
この活動内容や、「歯ブラシ1本で救える命がある」ことを伝えることも
毎日できる大切なボランティアのひとつかと思います。

そのようなことで私も、地域のみなさんからの依頼があれば
「ハローアルソン フィリピン医療を支える会」の活動内容の講話を行い、
自分自身のボランティアへの情熱やモチベーションを維持しております。

先日も、妙高市にある会社さんの朝礼で、この医療ボランティア活動について講話してまいりました。
みなさん、現地活動の動画や「貧困のため虫歯で命を落とす子供がいる」、
「彼らの夢は15歳まで生きること」などの話に
深く耳を傾けて下さいました。

そして、嬉しいことに、先日私のボランティア活動の講話を聞いてくれた稲田小学校の生徒さんが、
全校生徒や地域の人に呼びかけを行ってくれて、支援物資の歯ブラシを集めてきてくれました。

まさに、ボランティアの心の「種まき」が「芽」を出してくれたように感じとても嬉しくなりました。
そして、その歯ブラシを持ってきてくれたみなさんの表情にはステキな笑顔の「花」が咲き誇っていました。

2019年 ハローアルソン フィリピン医療を支える会の医療活動から無事に帰ってまいりました!

2019年 ハローアルソン フィリピン医療を支える会 現地医療活動を振り返って

高校生係の羽尾先生から参加してくれた高校生達に伝えたいこと~

今回ハローアルソン フィリピン医療を支える会に参加してくれた高校生のみなさんは 一生に一度できるかできないかのとても貴重な体験を、実際に肌で感じることができたと思います。

フィリピンの人たちのあの劣悪な環境でありながらの彼らのあいさつ・返事・笑顔を見てコミニュケーションの重要性が分かったと思います。

スマホばかりを見ていても、スマホは会話もコミニュケーションもしてくれません。
逆に、スマホからはネガティブ思考だけが脳にすり込まれることの方が多いのかもしれません。
「情報過多」に陥るだけかもしれません。

スマホからのインプットだけではなく、今回のボランティア活動で肌で感じて感動したことをアウトプットしてください。それがフィリピンの人々を救うボランティアにつながることにもなるかと思います。

そして、これからみなさんの夢を実現するためには、コミュニケーションを通じて、仲間を集めたり、アドバイスをもらったり、自分の思いを伝えたりすることが重要となってきます。

まずは、今回一番の協力者であるご両親に親しき友人に、目をしっかり見てコミュニケーションをとって話をしてみてください。

『あたりまえの「あ」から、ありがとうの「あ」』です。

楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる。」と言うことです。

このことは、私自身がこのボランティアを通じてフィリピンの人達から学ばせてもらったことです。

そして、高校生係でもある私から、みなさんに伝えたいことがあります。

自分の将来の夢や仕事を探すときに、参考にして欲しいこと。

「10代で何を肌で感じるか、20代で何を考えるかで、人生のベースがきまる。」ということ。

例えてみるなら10代のうちに「自分の世界観」というリュックに何を自分で詰め込むのか?ということ。

「肌で感じること」は、人とのコミュニケーション(スポーツ、芸術、音楽、旅行、ボランティア活動)を通じて、人の役に立つことなのだと思います。

それらは、決してネットやSNSやスマホの情報、TVや動画、ゲームの脳だけの刺激では感じられないことなのだと思います。


過去と他人は 変えられないが、未来と自分は変えられる!

今回のハロアルで成長した自分を信じて頑張れ!

そして、努力は 決してあなたを裏切らない!
ジョリビーの手品も、フィリピンの人の笑顔を裏切らない!
いつかまた、成長したみなさんに会えることを心から楽しみにしています

ハロアル医療ボランティア活動まで、残すところ、あと1週間に迫りました!

今年のハロアルTシャツが完成しました。!
フィリピン現地での医療活動では、参加する136名全員がこの同じTシャツを着て、心をひとつにします。

あえてカラフルな色を選ぶのは、フィリピンの人は色でげんをかついだり楽しんだりするので、あえて普段の白衣のように白一色ではなくカラフルな色を選びます。


(今回のハロアルTシャツのおもて)

そして、ハロアルTシャツに書かれているイラストにも実は深い意味があります。

診療中に、不安や怖さでいっぱいのフィリピンの患者さんの目線が行く先は、いつもドクターの胸あたりです。
その部分に、楽しそうなイラストを描くことによって、少しでも患者さんの気持ちを和らげてあげたいと言う意図があります。


(今回のハロアルTシャツのうら)

ハロアルTシャツのこのユニークなイラストは、毎年変わります。


羽尾歯科医院 春日山での5回の院内研修も無事終了し、いよいよ、2/6に出発いたします。


新潟支部からは、高校生9名、中学生1名含む、総勢12名で、ハローアルソン フィリピン医療ボランティア活動に参加してまいります。


私もこのTシャツ欲しいニャ~

医療ボランティアに向けて、高校生研修も正念場!

みなさま、新年を迎えましていかがお過ごしのことでしょうか?

羽尾歯科医院 春日山では、この時期は恒例の
高校生による高校生のための「ハロアル院内研修」が行われております。

いよいよ来月に迫ってまいりました、「ハローアルソン フィリピン医療を支える会」の現地医療活動!

その活動に向けて、新潟支部より参加する高校生8名は、一生懸命に羽尾歯科医院 春日山で研修をしてくれております。
フィリピン現地では、歯科医院などの恵まれた環境での治療ではなく、外の体育館にいすを並べての歯科診療となります。

そのために、高校生が懐中電灯で患者さんの口元を照らしてくれたり、治療時の器具出しを手伝ってくれたり。
つまり、高校生の助けがなければ、私たち歯科医師は何も治療ができないのです。
私たちの現地での治療がズムーずに行えるために、彼らは、自分たちの時間を使って研修に来てくれております。


事前に座学で、現地医療活動の内容を学びます。



現地でも、すぐにドクターの介助ができるように本番さながらの研修を行います。



ちなみに、患者さん役をかってくれたのは、2年前にこの活動に参加してくれたOGの池田さんです。
ハローアルソン フィリピン医療ボランティアの活動を通じて、先輩・後輩のつながりができることも嬉しいことです!

「できる人が、できない人のために何かをする」
彼ら高校生達のボランティアは、もう今から始まっているのです。

そして、もう一つご紹介!

みなさまからの支援物資もありがとうございます。
おかげで多くの歯ブラシ、タオルが集まりました。

フィリピンでは、歯ブラシ一本がお米1.5㎏に相当するので、一日一食の彼らは、お腹が空いていて歯ブラシよりもお米を選んでしまいます。
ですから、歯の予防まで意識も歯ブラシも行き届きません。


そして、本日嬉しいことに私の行きつけのラーメン屋さん「はな禅(ぜん)」さんのみなさんが、ハロアルの援物資を集めてくださっておりました。
少しずつ、ボランティアの輪が地域に広がっていることを実感しました。

私が、手に持っているのがその歯ブラシ!
ドラえもんの歯ブラシで、日本のアニメが好きな現地の子供たちはとても喜んで使ってくれると思います。

ちなみにこの日の限定ラーメンは「海老醤油ラーメン」でした。
はな禅さんのラーメンは、私が、スープまで飲み干してしまうぐらいおいしい、そして体に優しいラーメンです。
商業高校のすぐ近くです。
気になった方は、ぜひ!

セブ医科大学の歯学部の学生さんに実習を行ってきました!

セブ医科大学の歯学部の学生さんに実習を行ってきました!
なぜかと言いますと、ハローアルソン フィリピン医療を支える会で知り合いになった、東京自由が丘で審美歯科を中心に歯科医院を開業されている小笠原先生と「日本の歯科医師としてもっと世界に貢献、恩返しできることはないか」と考えたからです。


無事にセブ空港に着いた二人。セブ島は年中暖かい過ごしやすい気候です。


早速、セブ医科大学の歯学部5年生に、日本の歯科治療を教えるために実習の準備です。
実は、フィリピンでは、未だにアマルガム充填があり、歯根長測定もレントゲンを用いて行うなど治療方法は、日本と比べると遅れてるようです。


今回は、効率的に歯の内側の虫歯や汚れを除去できる器具(商品名:レシプロック)の実習を行ってきました。


多くの女生徒さんに囲まれていますが、実は、セブ医科大学歯学部の生徒さんの8割は、女性です!
みなさん、とてもステキな「自分の笑顔」をしっかりと持っていますね!


歯学部の一番お偉い歯学部長さんも女性のイメルダ先生です。
実習のお礼に感謝状と大学のTシャツを頂きました。


その後、二つ目の目的でもある、セブ島のスラムの子供たちへ、歯ブラシ指導と物資の支援を行ってきました。


彼らは、歯ブラシの使い方も分からないので、小笠原先生が一生懸命歯ブラシの使い方を子供たちに教えてくれました。


セブでは、歯ブラシ1本が、大人の一日の稼ぎの半日、お米2kgに相当するので、一日一食の彼らは、歯ブラシよりもお米を選びます。
ですから、いつまでたっても、歯の予防まで意識も道具も届きません!


そんな彼らは、歯医者さんにもいけないので、虫歯のバイ菌が全身に回って敗血症で死んでしまう子供もいます。


そんな、彼らの夢は「15才まで生きること」なのです。
若くして、亡くなってゆくお友達の姿を多く見ているからなのだと思います。


最後に、私の恒例の「手品ショー」もその場で開催してきました。(口から、テープを出す私!)
「手品」は、言葉が通じなくても、周りに笑顔を生み出せる素晴らしいコミュニケーションツールです!

そして、来年の2月には地元新潟の高校生9名と恒例の「ハローアルソン フィリピン医療を支える会」に参加してまいります。
フィリピンの子供たちは、歯の予防ができず、虫歯になっても歯科医院にも通えないため、虫歯の細菌が全身に回って「敗血症」で命を落とす子供もいます。

そんな、彼ら達の夢は「15才まで生きること」です。
「歯ブラシ一本で救える命がある」と言うことを高校生達と共に医療ボランティア活動を通して肌で感じてきたいと思います。

医療ボランティアに参加するために高校生達は、羽尾歯科医院 春日山で5日間の院内研修を行います。
上の写真は、研修のうちの1つ「心肺蘇生法」の研修です。

現地では、みな歯の治療が初めてですので、麻酔薬による影響や、痛みによる迷走神経反射などで具合が悪くなる人もいます。万が一のことを考えて、心肺蘇生法をみなで学びます。

もちろん、超高齢化社会を迎える日本でも必要な手技であると思います。
高校生のみんなも目的をしっかりと持って、院内研修に参加してくれています。


平成最後の師走を迎えました

来年も、みなさんの「お口の健康」と「笑顔」を羽尾歯科医院 春日山、羽尾歯科医院のスタッフと共に守ってゆきたいと思いますのでよろしくお願い致します