セブ医科大学の歯学部の学生さんに実習を行ってきました!
なぜかと言いますと、ハローアルソン フィリピン医療を支える会で知り合いになった、東京自由が丘で審美歯科を中心に歯科医院を開業されている小笠原先生と「日本の歯科医師としてもっと世界に貢献、恩返しできることはないか」と考えたからです。
無事にセブ空港に着いた二人。セブ島は年中暖かい過ごしやすい気候です。
早速、セブ医科大学の歯学部5年生に、日本の歯科治療を教えるために実習の準備です。
実は、フィリピンでは、未だにアマルガム充填があり、歯根長測定もレントゲンを用いて行うなど治療方法は、日本と比べると遅れてるようです。
今回は、効率的に歯の内側の虫歯や汚れを除去できる器具(商品名:レシプロック)の実習を行ってきました。
多くの女生徒さんに囲まれていますが、実は、セブ医科大学歯学部の生徒さんの8割は、女性です!
みなさん、とてもステキな「自分の笑顔」をしっかりと持っていますね!
歯学部の一番お偉い歯学部長さんも女性のイメルダ先生です。
実習のお礼に感謝状と大学のTシャツを頂きました。
その後、二つ目の目的でもある、セブ島のスラムの子供たちへ、歯ブラシ指導と物資の支援を行ってきました。
彼らは、歯ブラシの使い方も分からないので、小笠原先生が一生懸命歯ブラシの使い方を子供たちに教えてくれました。
セブでは、歯ブラシ1本が、大人の一日の稼ぎの半日、お米2kgに相当するので、一日一食の彼らは、歯ブラシよりもお米を選びます。
ですから、いつまでたっても、歯の予防まで意識も道具も届きません!
そんな彼らは、歯医者さんにもいけないので、虫歯のバイ菌が全身に回って敗血症で死んでしまう子供もいます。
そんな、彼らの夢は「15才まで生きること」なのです。
若くして、亡くなってゆくお友達の姿を多く見ているからなのだと思います。
最後に、私の恒例の「手品ショー」もその場で開催してきました。(口から、テープを出す私!)
「手品」は、言葉が通じなくても、周りに笑顔を生み出せる素晴らしいコミュニケーションツールです!
そして、来年の2月には地元新潟の高校生9名と恒例の「ハローアルソン フィリピン医療を支える会」に参加してまいります。
フィリピンの子供たちは、歯の予防ができず、虫歯になっても歯科医院にも通えないため、虫歯の細菌が全身に回って「敗血症」で命を落とす子供もいます。
そんな、彼ら達の夢は「15才まで生きること」です。
「歯ブラシ一本で救える命がある」と言うことを高校生達と共に医療ボランティア活動を通して肌で感じてきたいと思います。
医療ボランティアに参加するために高校生達は、羽尾歯科医院 春日山で5日間の院内研修を行います。
上の写真は、研修のうちの1つ「心肺蘇生法」の研修です。
現地では、みな歯の治療が初めてですので、麻酔薬による影響や、痛みによる迷走神経反射などで具合が悪くなる人もいます。万が一のことを考えて、心肺蘇生法をみなで学びます。
もちろん、超高齢化社会を迎える日本でも必要な手技であると思います。
高校生のみんなも目的をしっかりと持って、院内研修に参加してくれています。
平成最後の師走を迎えました
来年も、みなさんの「お口の健康」と「笑顔」を羽尾歯科医院 春日山、羽尾歯科医院のスタッフと共に守ってゆきたいと思いますのでよろしくお願い致します