夜の間に口の中のバイ菌はどれぐらい増えるのか?

虫歯に関する新事実!
夜、お口のケアをしないと就寝中に虫歯菌(ミュータンス菌)数が約30倍に増加
~ライオン株式会社オーラルケア研究所が確認~

ライオン株式会社オーラルケア研究所では、夕食の後、就寝前までに歯磨剤やデンタルリンス等を使ったお口のケアをしないと、翌朝の起床時に虫歯の原因であるミュータンス菌が夕食後の約30倍にも増加し、就寝中に虫歯になりやすい状態になることを確認しました。



これまで、就寝中に口腔内の細菌数が増えることは調べられていましたが、虫歯の原因菌であるミュータンス菌については確認されていませんでした。
ですから、みなさん、寝る前は殺菌能力の高い歯磨き粉「デンタルペースト」でしっかり磨き、寝ている間も長時間持続して効いてくれるうがい薬「コンクール」で歯周ポケットの中のばい菌を効率よく殺菌しましょう!

  

ギシギシ、ガリガリ、カチカチ。これ何の音?

せんべいは10キロ、フランスパンは30キロ、そして歯ぎしりが60キロから80キロ。
これは、ものを噛むため歯にかかる重力です。

歯ぎしりにはこれだけ強い力がかかっているのですから、歯が欠けたり折れたりしても不思議でありません。また歯がぐらぐらしたり、アゴがはずれたりすることもあるそうで、歯ぎしりを軽視しているとたいへんなしっぺ返しをくらうことになります。

ところで、歯ぎしりには三つの「型」があるそうです。歯をすりあわせるギシギシ型、食いしばるガリガリ型、そしてカチカチ鳴らすカチカチ型。
ギシギシ型は虫歯のつめものが合わないことが主な原因、ガリガリ型はストレス、カチカチ型はその二つの原因が重なって発生するそうです。



この歯ぎしりが続くと、歯の根元に細かいヒビが入り冷たいものがしみる「知覚過敏」を引き起こしたり、詰め物の境目がかけて二次カリエスになったり、歯の病気の原因にもなります。
予防方法は、主に二つ。
・夜寝るときにマウスピースを上の歯にはめて、かむ筋肉をリラックスさせる。
・日中、歯と歯を合わせているときに「ハッ!」と気づいて、歯を1~2ミリ離す。(実は、起きているときは、歯はご飯を食べる時以外当たってはいけないのです!知っていましたか?なぜなら、歯に無理がかかってしまうからです。)

最近、かき氷がしみる人、一度食いしばりを疑って歯医者さんに予防で行ってみませんか?

噛む効率が、およそ半分に?

大人の歯は親知らず(智歯)を除いて28本生えていますが、最も噛む力が強い歯をご存知ですか?それは「第一大臼歯」で、小学校に入学した頃萌出してくる歯で、一般に六歳臼歯ともいわれる奥歯です。上下の噛み合わせの基準となる一番大事な歯ともいえます。

その第一大臼歯が無くなると、噛む効率はなんと半分程度まで落ちてしまいます。つまり歯は一本欠けてしまっただけでも全体の咀嚼効率が半減してしまいます。また、一本でも痛い歯があるとそこでは噛めないため、反対側の一方でばかり噛むようになり、そのうちあごまで痛くなってしまい、失った歯は一本でもその影響はとても大きいのです。

第一大臼歯は萌出直後は柔らかいためむし歯になりやすく、で噛み合わせの面に深い溝があり、さらに磨くのが難しい奥にあるため、保護者が仕上げ磨きをしたり、きちんと磨けているかチェックしてあげることが大切です。

私が、今年の2月に参加したフィリピン医療ボランティアでは、フィリピンの子供たちは「歯科予防」対する教育がほとんどないため、歯ブラシの使い方、歯の予防の方法も知らずにこの大切な第一大臼歯を12,3歳で抜かなければならない子供が多くいました。抜いた子たちは、残りの人生を第一大臼歯なしで生きていかなければなりません。

    

「健康」のためにも「教育」というものは重要であることを私は身をもって経験しました。
下の写真は、11歳のフィリピンの子供のむし歯の写真です。

歯に関する豆知識、ウソ!?ホント!~その2~

おやつは一度にたくさん食べるより小分けにして食べたほうが虫歯になりにくい。
→ウソ!                                               

小さいとき、お母さんに「そんなに沢山甘いものを食べたら虫歯になるよ!」と注意されたことはありませんか?しかし厳密には、食べる量ではなく、食べる回数が多い方が虫歯になる可能性が高くなります。どうしても食べたいときは、だらだらと食べ続けるのではなく、一度に食べて、食べた後には歯を磨きましょう。
1時間の間にアメ2個以上食べたときは最後にお水か、お茶を飲んでお口の中にできた歯を溶かす「酸」を洗い流すことが虫歯予防のコツです。

 

★世界で一番かかる人が多い病気は「歯周病」?
→ホント!

世界で一番患者が多い病気として、ギネスブックにも載っています。日本では成人の80%がかかっている生活習慣病の一つです。
また、歯周病は、歯を失う原因のNo,1です。
そして、痛みがあまりなく進んでゆく病気。気づいたときには歯がグラグラ動いて歯を抜くケースが多くなります。
歯周病を予防するためには、3か月に一度、予防のためのクリーニングが効果的です。

 

歯に関する豆知識、ウソ!?ホント! ~その1~

★唾液がないと味が感じられなくなる?
ホント!

食べ物の味は、舌の「味蕾(みらい)」と呼ばれる器官に、食べ物の味を構成している物質がだ液に溶け込むことで届けられ、初めて感じることができます。唾液が少なくなると、食べ物の物質が味蕾に届かなくなってしまったり、舌と物がこすれて炎症を起こし、未蕾が働かなくなってしまうこともあります。唾液には自浄作用があり、むし歯予防にも効果的です。
また、一口20回以上噛むとだ液の中に若返りホルモン「パロチン」が出てくるため噛むことでアンチエイジングも期待できます!


あなたのお口は、だ液が少なくなっていませんか?ぜひ一度、お口の健康状態をチェックしてみてはいかがでしょうか。

 
★歯は鉄よりも固い?
→ホント!

物の硬さを測る単位に「モース硬度」というものがあります。鉄がモース硬度4で歯のエナメル質が7です。このため歯を削るための道具はダイヤモンドの粉でできています。ただし、人の歯のエナメル質は不完全な結晶体で壊れやすく、酸やむし歯菌に侵されやすいのです。歯は、PH5.5よりも酸性になると溶け始めます。アメちゃんを食べたら、水を飲んでお口の中を中性に戻しましょう!

【身近な物のモース硬度】
モース硬度1:チョーク
モース硬度2:岩塩、純金
モース硬度3:珊瑚
モース硬度4:鉄、真珠
モース硬度5:ガラス
モース硬度6:オパール
モース硬度7:人間の歯、水晶
モース硬度8:エメラルド
モース硬度9:ルビー、サファイヤ
モース硬度10:ダイヤモンド