虫歯と歯周病の発症は食生活習慣をはじめとする各種生活習慣の乱れに関係しますので、それらは生活習慣病の前兆の表れとなります。
歯科医師、歯科衛生士は、虫歯と歯周病の治療に止まらず、それらの発症の背景にある生活習慣の乱れを改善することができます。
超高齢化社会では、栄養・運動・休養の知識だけでは健康づくりはできません。それぞれに医療のサポートが必要となってきます。
栄養においては、「かむ」機能を支える歯科、運動においては関節運動を支える整形外科、休養・こころの健康においては心療内科や精神科が医療面で健康づくりの支援を行っております。
超高齢化社会では健康づくり運動と医療支援体制の確保は表裏一体なのです。
かつて二宮尊徳は、「道徳を忘れた経済は、罪悪である。経済を忘れた道徳は、寝言である」という言葉を残しました。
これにならえば、「歯科医療を忘れた健康づくりや保健指導は寝言にすぎない」のだと感じます。