今年の年末は、新型コロナウイルス第八波の上にインフルエンザとの同時流行が心配なところです。
ですが、安心して下さい。
歯周病やむし歯と同じように、原因が分かれば必ず予防ができます。
原因のウィルスは、口やのどを中心に体内に侵入してきます。
のどと口をどのようにウィルス感染のリスクから守るかが予防のポイントとなります。
そこで今回オススメしたいのが「鼻うがい」による上咽頭洗浄の効果です。
新型コロナウイルスの感染経路は、鼻・口などからの飛沫やエアロゾルが主となります。
そのため口呼吸は、様々な環境汚染物質や細菌・ウイルスの侵入経路となりえます。
実際、ウイルスの侵入経路の70%は鼻腔や上咽頭とされています。
新型コロナウイルスの潜伏期間は平均5日で、インフルエンザの1〜2日に比べて長いと言われています。
そこで上咽頭の粘膜上皮に侵入して増殖する前に洗浄することで感染を防げる可能性が高まります。
鼻うがいは痛いと思われている方が多いと思います。
普通の水でやればもちろん痛い(プールの背泳ぎの時に鼻に水が入って感じるあのイヤな感じ)ですが、体液に近い塩分濃度の生理食塩水やドラッグストアなどで市販されている鼻うがいの専用液を使えば鼻がツーンと痛いということはありません。
といいますか、慢性鼻炎の私は、鼻の中がすっきりしてテンションまでが上がります。
また、私は昨年の抗ガン剤、首への放射線治療の副作用により、未だに口の渇き、のどの中の浮腫による後鼻漏、痰の絡みやすさの副作用がありますが、これらの症状にも「鼻うがい」はとても有効でした。
ぜひ、そのような症状の方にも鼻うがいをオススメします。
↑オススメは上の2種類です。
「ハナノケア」
と
「サイナス・リンス」
です。
両方ともAmazonで購入できます。
普段、人と接するときはいつもマスクを着用している人でも、繁華街に買い物に出たり、たまに友人と外で会食したりカラオケに行ったりした後は、帰宅後自宅でいつものうがい、手洗いに加えて、鼻うがいもされてはいかがでしょうか。
最後に口腔ケアの重要性について。
高齢者に口腔ケアを行うとインフルエンザが10分の1までに減ったという研究調査があります。
新型コロナウイルスは舌の表面に侵入して増殖しやすいと言われていますが、唾液の量が少なく口が乾燥しているとウイルスは増殖しやすくなります。
高齢者は加齢や服用薬の影響などで口が乾燥しやすくなり、感染リスクが高くなります。
高齢者施設で口腔ケアをしっかり行うことは、集団感染の予防にもつながりますし、最近、歯科医院の受診を控えている方も多く見られますが、歯科医院で口腔ケアをしっかり行うことは虫歯や歯周病予防だけでなく、インフルエンザや新型コロナウイルスの感染予防にもつながります。
それでは、みな様よいお年をお過ごし下さい。