あなたの目の前に、お水が半分は行ったコップがあります。 あなたは、それを見てどう感じますか? 「もう、半分しか水が残っていない。」 「まだ、半分も水が残っている。」 どう感じるか、考えるかでその後の行動は大きく変わってきます。 この考え方は趣味や勉強にも使えますが、困った時や病気やケガの時こそ役立つような気がします。頭を何かにゴツンとぶつけた時、「なんでこんな所に物が下がっているんだ!」と怒るより、「痛い。でも待てよ、何か教えてくれているのかな。そうか、自分の視野が狭くなっでいたのかもしれない。もっと広く見よう」などと考えられたら、気持ちを楽に持ち続けることができます。 ガンになっても、「何で俺だけがこんな目にあわなければならないのだ」と恨みに思っでいる人は進行が早いそうです。 ガンは漢字で「癌」と書き、品物を山のようにため込む病気とも言えます。 人間の体は最高にうまく出来ていて、歯も含めて、各臓器や筋肉が一日中 家でころんだら、「外でなくてよかった」と言えるし、道路でころんでも「車が来ていなくてよかった」「あの階段でなくてよかった」とも考えられます。 病気になったら、その原因を考えて治せば再発しにくくなり、かえって元気になることは誰しも体験していることと思います。
逆に「俺はガンだからこれ以上恐いものはない。残りの人生を悔いなく使うぞ」と開きなおっで、一生懸命、人の喜ぶことをしたり、家族を楽しませたり、人に感謝していたら、いつの間にかガン細胞が消えていた、などということが頻繁に起きています。
アメリカの有名なニュースキャスターがガンを宣告されたので仕事を全部やめ、嫌なことは一切せず、朝から晩までお笑い番組や本を読んで笑っていたら、一年ほど後、元気になり仕事に復帰した、という話もあります。
自分の得た権力、地位、財産、しがらみなどをかかえこんでいる人が病気になったら、全部捨てざるを得ないのです。なぜなら、全てあの世には持っでいけないものばかりですから。
それなら、自分の物は全部捨てでも人に「ありがとう」とか「おかげさまで」と言われることのほうが、どんなに嬉しいことかは、病気になってみないとわからないのかもしれません。
そして自分が「世話をしていた」とか「良いことをしてやった」と思っていたことが勘違いで、むしろ「迷惑をかけていた」「お世話になっでいた」と気づくことが沢山でてきます。
働いてくれていても、私達はその存在を忘れています。そこに気づいて感謝できるのも、病気やケガになったおかげとも言えます。
そのためにも何か起きた時、もっと大変な状況から見れば、まだましと考え、「これがよかった」という材料をへりくつをつけても探し出すことが、ころんでもタダで起きない方法です。
お口の中の病気や虫歯にも同じことが言えます。
病気になっても、開き直って「感謝」のチャンスととらえると、治りが早いのです。