歯周病と関連があるとされている5つの症状について、今回は残りの2つを紹介します。
4.早期低体重児出産
妊娠中の女性で歯周病をわずらっている人は、そうでない人に比べて、低体重児出産や早産をする確率が高いことが報告されています。
妊娠中の女性は、つわりによって歯みがきなどの口腔清掃が不十分な状態になりやすく、結果として歯周病になりやすいのです。
そして、歯周病になってしまうと、炎症性物質がへその緒を通じて胎児に影響し、早期低体重児出産の確率が高まると考えられています。
5.認知症
認知症の一つである脳血管性認知症の原因は脳卒中。
脳卒中は動脈硬化が脳の血管で起こるものですから、歯周病を予防して動脈硬化のリスクを減らすことが認知症の予防につながります。
また、脳に萎縮が見られるアルツハイマー型認知症の人では健康な人に比べ、残っている歯の数が少ないことも分かっています。
歯周病を予防してよくかむことで、刺激が歯根膜から脳に伝わりアルツハイマー型認知症の予防につながると考えられています。