3度目のハロアルを終えて思うこと

3度目のハロアルを終えて思うこと

羽尾歯科医院 春日山 院長 羽尾 博嗣

みなさまのおかげで今年も無事に3回目のハローアルソンフィリピン歯科医療ボランティア活動に参加して来ることができました。「3回目の正直」ではありませんが、
3回目の参加で私が心に感じたことを3つみなさまにお伝えしたいと思います。

●両親、スタッフから頂いたお守り

今年は、歯科医院のスタッフ達が一針一針糸を紡いで「お守り袋」を作ってくれました。私には一生の大切な宝物になりました。その中には厄除けとしてのパワーストーン(天眼石)が入っておりました。両親からもらった「無事カエル」のお守りも入れて持ってゆきました。

  

そのお守りのおかげで、行きも20年振りに降った成田空港の大雪も避けることができ、帰りも雪の影響で飛行機が2時間遅れる中、3分前に最終のバスに乗ることができ、無事上越に帰ってくることができました。

この会の会長の林先生が「ボランティアにはボランティアの神様が皆さんについているから、失敗などはない。それは、プラスへのチャンスであり経験でありプロセスである。」と話しておられましたが、今回のこの幸運もまさにそのことを表現しているのだと思います。

●高校生との歯科医療活動

このボランティアの大きな特徴の一つが「高校生と協力して行う歯科医療」です。ただ、今まではお互いが緊張していたり照れがあったりなかなかコミニケーションをとることができませんでした。

    

しかし、今回は高校生ミーティングの内容が変わり、高校生一人一人が歯科医療活動について一言コメントをしてくれました。その中で私に対するコメントもあり、「歯医者さんは怖いイメージがあったが羽尾先生は、医療活動中に「ニーハオ」とか「ドントウォーリー・ビーハッピー」とか、面白いことを言って怖がるフィリピンの患者さんを笑わせていたので、歯医者さんのイメージが変わった。」と褒めてくれ、それを聞いた私も3回目の参加にしてこの活動を通して自分に自信が持てました。ありがとうございます。

 

●フィリピンから帰国して、日本のマスコミを見て感じた思い

日本に帰国してから見たテレビは、ソチオリンピックの日本選手の活躍ぶりをたたえる放送が殆どでした。しかし、その下のテロップには「無職の男がアパートに放火」の文字の内容。新聞には、東京都知事決定、しかし、その下には週刊誌のゴシップ記事の広告・・・ゴシップやマイナスをあおる記事は人間は防御本能的にどうしても見てしまうもの。ただ、そのマイナスイメージは脳に記憶として残り、その後の言動や考え方にマイナスに影響してしまうと思います。

   

少なくともフィリピン歯科医療ボランティアを行っていた4日間は、私にはそんなイメージは全くなく、恵まれないフィリピンの人たちのために「ピュア」な気持ちでプラス思考でみんなと一緒に言動できていたのだと思います。そう感じる中で私の頭の中には、『「真の豊かさ」とは世界中が「知っている」のに世界中が「感じない」豊かさなのではなかろうか』という思いが浮かんできました。

 

最後に、私は毎年、ハロアルの活動写真を使いプロモーションビデオ(PV)を作ることを楽しみとしております。その動画に使用する今年のBGMの歌詞を参加してくれた高校生に贈ります。完成作品を見てみたい人は、私に一声かけてください。

 

「糸」 作詞・作曲:中島みゆき 

なぜ めぐり逢うのかを  
私たちは なにも知らない
 

いつ めぐり逢うのかを
私たちは なにも知らない  

どこにいたの
生きてきたの
遠い空の下
ふたつの物語

縦の糸はあなた
横の糸は私  
織りなす布は いつか誰かを  
暖めうるかもしれない

  

なぜ生きてゆくのかを  
迷った日の跡のささくれ  

夢追いかけ走って  
ころんだ日の跡のささくれ

こんな糸が、なんになるの
心許なくてふるえてた風の中

縦の糸はあなた
横の糸は私  
織りなす布は
いつか誰かの  
傷をかばうかもしれない

縦の糸はあなた
横の糸は私
逢うべき糸に
出逢えることを
人は「仕合わせ」と呼びます

  

また、来年も一緒にピュアな気持ちで熱く活動しましょうd(^-^)ネ!(はおっこマジックショー付き)